カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生

カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生

元銀行員が研究者に⁉ カタルーニャでベストセラー作家に⁉ことばの海を泳ぐカタルーニャ語学者の40年。

書誌情報

定価
2,200 円(税込)
電子書籍価格
2,200 円(税込)
ジャンル
刊行日
2022年06月27日
判型/ページ数
四六判 並製 240ページ
ISBN
978-4-86528-089-0
Cコード
C0095
重版情報
2
装幀・装画
鈴木成一デザイン室/装幀

内容紹介

日本で初めてのカタルーニャ語の辞書編纂からカタルーニャ語で小説をものするまで、編纂、翻訳、創作、記録あらゆる手法で日本とカタルーニャの文化をつないだ田澤耕が「小さな言語」との40年をユーモアいっぱいに描く。 二重言語の街の歴史、ふたつのことばの上下関係、言語学習についてなど…ことばの宇宙に目が眩む一冊。



カタルーニャ語とは、スペインの北東部カタルーニャ自治州(主都バルセロナ)などで話されている言語だ。言語人口は約六百万人。カタルーニャ自治州以外に、マリョルカ島のあるバレアレス諸島自治州、バレンシア自治州、フランス領北カタルーニャなどグレーの部分がカタルーニャ語圏を構成している。〈中略〉フランコ政権は「強い統一スペイン」を掲げ、カタルーニャなど少数民族の自治や文化を徹底的に抑圧した。とくに共和国の側にあったカタルーニャに対する弾圧は熾烈だった。カタルーニャ語も公的な使用を禁じられ、学校教育から追放された。



書評掲載

【東京新聞】「大波小波」『カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生』書評掲載
【毎日新聞】「新・心のサプリ」海原純子さんが『カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生』をご紹介
【トラベルジャーナル】山田静さんが『カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生』をご紹介
【東京新聞】「大波小波」『カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生』書評掲載
【週刊新潮】渡邊十絲子さんによる『カタルーニャ語 小さな言葉 僕の人生』の書評が掲載されました
【産経新聞】『カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生』著者インタビュー掲載
【朝日新聞】『カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生』著者インタビュー掲載


第一刷に誤りがありました。重版からは修正をしています。
下記の通り訂正し、お詫び申し上げます。

18ページ11行目【誤】けっこうな屈辱的【正】けっこう屈辱的
31ページ12行目【誤】小規模の商社【正】小規模な商社
51ページ4行目【誤】使って【正】つかって
53ページ8行目【誤】寄りによって【正】よりによって
55ページ13行目【誤】購読【正】講読
55ページ19行目【誤】新々堂【正】進々堂
58ページ2行目【誤】当てはめ込めば【正】はめこめば
63ページ13行目【誤】下位言語【正】低位言語
64ページ13行目【誤】個所【正】箇所
66ページ9行目【誤】右の【正】先の
83ページ4行目、123ページ18行目【誤】慎ましい【正】つましい
85ページ13行目【誤】みるみると【正】みるみる
86ページ7行目【誤】友人で【正】友人と
89ページ1行目【誤】理論ような【正】理論のような
91ページ10行目【誤】いただくとういうこと【正】いただくということ
96ページ4行目【誤】バルセロナ大学付属【正】バルセロナ大学附属
96ページ12行目【誤】移動【正】異動
98ページ11行目【誤】納めた【正】収めた
100ページ5行目【誤】後にになって【正】後になって
112ページ18行目【誤】大き目【正】大きめ
114ページ14行目【誤】保母さんさん【正】保母さん
115ページ1行目【誤】なくなってしまってる【正】なくなってしまっている
115ページ1行目【誤】対面【正】体面
121ページ15行目【誤】行き詰って【正】行き詰まって
122ページ17行目、205ページ3行目【誤】会う【正】合う
123ページ13行目【誤】飲み入ったり【正】飲みに入ったり
128ページ13行目【誤】出版しし【正】出版し
132ページ18行目【誤】そさくさと【正】そそくさと
133ページ1行目【誤】わからな授業【正】わからない授業
133ページ16行目【誤】回りの生徒【正】周りの生徒
135ページ11行目【誤】奥からも【正】奥から
145ページ12行目【誤】トレッキング行った【正】トレッキングに行った
147ページ9行目【誤】僕の風変りな【正】僕の風変わりな
156ページ12行目【誤】収まっているた【正】収まっていた
158ページ17行目【誤】わからないようこと【正】わからないようなこと
164ページ18行目【誤】我に帰る【正】我に返ると
174ページ7行目【誤】交わされれ【正】交わされ
176ページ19行目【誤】引かれて【正】敷かれて
177ページ3行目【誤】いくつか必要条件【正】いくつかの必要条件
177ページ14行目【誤】七百万人【正】六百万人
186ページ10行目【誤】最後になるなだろうと【正】最後になるだろうなと
188ページ3行目【誤】まだ表れて【正】まだ現れて
188ページ11行目【誤】ほんどない【正】ほとんどない
195ページ13行目【誤】代わり【正】変わり
197ページ 6行目【誤】申し訳ない、悩んで【正】申し訳ない、と悩んで
197ページ13行目【誤】光るものみつけ【正】光るものをみつけ
197ページ13行目【誤】出版しようのが【正】出版しようというのが
187ページ7行目【誤】眼鏡【正】お眼鏡
215ページ7行目【誤】一時連絡が取れくなった【正】一時連絡が取れなくなった
232ページ13行目【誤】収める【正】納める
233ページ7行目【誤】押しつぶされたである【正】押しつぶされたのである
234ページ12行目【誤】独立派推進派【正】独立推進派
235ページ3行目【誤】外国に人【正】外国人
236ページ6行目【誤】ことのは【正】ことは
238ページ15行目【誤】穏か【正】穏やか
240ページ奥付【誤】ぼくの人生【正】僕の人生

目次

第一章 「小さな言語」に出会うまで
銀行員になる/ バルセロナの語学研修生/二枚舌社会/ 妻との出会いと「怪しい日本人」/神戸で、本物の「仁義なき戦い」を味わう/ 転機―今こそ「知的生活」へ!

第二章 カタルーニャ語事始め
カタルーニャ語とは/ 武器は本一冊、カセットテープ二本/「こんなものがわからなくてどうするんだ!」/ 社会言語学/カタルーニャ言語社会学という切り口/ 大学教員への道/長崎時代/ マリョルカ島の夏期講座/ アブイ紙、運命のコラム/リウス家の言語生活/ 『カタルーニャ語文法入門』

第三章 「二枚舌」の街、バルセロナ
関西へ、そしてカタルーニャへ/ 初めて本を出す/泥縄で『ガウディ建築入門』/ カタルーニャ語で本を書く/夢のバルセロナ/ 「枇杷」をカタルーニャ語で何と呼ぶ?/カタルーニャ語で日本語を教える/ 「ベストセラー作家」誕生/子どもたちの言語生活/ 「おとうさん、スペイン語って下品だよね」/妻/問題だらけの「日本語・カタルーニャ語辞典」に救われる/ 山に入る/「カタルーニャ語辞典」を作る/ 熟語・慣用句辞典/この辞書を家族に捧ぐ

第四章 市場を独占する野望
「小さな言語」で食っていく/ 極小のパイ/日本でカタルーニャについて書く/『物語 カタルーニャの歴史』/カタルーニャ語で日本について書く/日本文学をカタルーニャ語に翻訳する/『カタルーニャ語版日本文学短編選集』

第五章 半分カタルーニャ人
帰国後の息子たち/ 妻も主婦から研究者へ/サン・ジョルディ十字勲章/カタルーニャに家を買う/ カタルーニャ独立運動

おわりに 

『カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生』に関する情報

著者プロフィール

田澤耕 (タザワ・コウ)

1953年生。一橋大学社会学部卒。東京銀行に勤務後、バルセロナ大学にて博士号取得(カタルーニャ語学)。法政大学名誉教授。専門はカタルーニャ語・文化。2003年、カタルーニャ自治政府サン・ジョルディ十字勲章受章。2009年、外務大臣表彰。2018年、カタルーニャ語作家協会名誉会員。2019年、ラモン・リュイ財団国際賞受賞。著書に『カタルーニャ語辞典』(大学書林)『詳しく学ぶカタルーニャ語文法』(白水社)、『物語 カタルーニャの歴史』(中公新書)など。翻訳書に『ティラン・ロ・ブラン』、『ダイヤモンド広場』(以上、岩波文庫)『カタルーニャ語版日本文学短編選集』(全十巻、Laislàtzuli Ed.)など。

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