オープンスペース・アメリカ 荒野から始まる環境表象文化論

  • 著者:波戸岡景太
  • 装幀:清岡秀哉
  • 定価:本体1800円+税
  • B6判並製/268ページ
  • 2009年10月20日 第一刷発行
  • ISBN978-4-903500-20-1 C0090

アメリカの西部。フロンティアの地であり、核実験が行われ、大統領を生みつづける不可解な土地。しかしじつはそこから数々の傑作が生まれてきた。トマス・ピンチョン、タランティーノから、『バグダッド・カフェ』、爆弾魔ユマボマーまで。フィールドワークをもとに浮かび上がらせる、進取的で排他的、民主的で高圧的な「アメリカ」に挑む、新しい文化論。



「アメリカの広大な土地スペースは、どこまでもアメリカ人にならねば、という強迫観念の物語の舞台だ」片岡義男氏



[目次]
はじめに オープンスペースへようこそ

ゴーストタウンのある風景
1 若い町、ゴーストタウン
2 引き波のあとで
3 ポストウェスタンが始まる 『路上』ほか
4 ポストビートの憂鬱 『V.』
5 ビュートフルな眺め 『アメリカ、家族のいる風景』
6 カウボーイと大統領
7 荒野の核実験場

オープンスペースの想像力
1 ゴーストタウンのT型フォード
2 タランティーノの荒野 『デス・プルーフ』
3 写真の中の荒野 『パリ、テキサス』
4 西のまじない 『バグダッド・カフェ』
5 ベストウェスタンへようこそ
6 車の惑星 『カーズ』
7 廃坑の美女 『ドッグヴィル』
8 トゥーソンのとげ 『アメリカ-非道の大陸』
9 親指Sの冒険 『カウガール・ブルース』
10 ユナボマーとモンキーレンチ・ギャング
11 ピンチョンのラッダイト
12 フロンティアの消滅、断絶の悪夢 『アゲインスト・ザ・デイ」

荒野のエコクリティシズム
1 ネヴァダ大学リノ校
2 二〇〇五年、冬、アラスカ
3 ドードー鳥と七面鳥 『重力の虹』
4 二〇〇五年、初夏、オレゴン
5 森の写真家、ダリウス・キンゼイ
6 二〇〇七年、初夏、サウスカロライナ
7 カトリーナとディザスターフィルム
8 嵐のあとのゴミの山
9 書くことのアクティヴィズム
10 ゴミと嵐とアニメーション
11 二〇〇八年、晩秋、武漢 『リテラリィ・ネヴァダ』

あとがき
波戸岡景太(はとおか・けいた)
1977年生まれ。アメリカ文学者、明治大学講師。ネヴァダ大学リノ校客員研究員を経て現職。
書評・記事
アメリカ学会会報 173号 2010年7月 新井景子
読売新聞 2010年1月17日 読書面
岩手新聞、秋田さきがけ、徳島新聞、愛媛新聞、高知新聞、宮崎日日新聞、神戸新聞ほか
2009年10月31日ほか 与那原恵「楽読楽書ノンフィクション」欄