春の先の春へ 震災への鎮魂歌 古川日出男、宮澤賢治「春と修羅」をよむ

  • 著者:古川日出男、宮澤賢治
  • 装幀:五十嵐哲夫
  • 定価:本体1400円+税
  • 四六判上製CD付
  • 978-4-903500-70-6 C0092

永訣の朝、無声慟哭、春と修羅…。宮澤賢治と古川日出男の声/言葉で贈る、震災後の光を探り願うCDブック。小池昌代、管啓次郎のエッセイと解説付。


「声が先頭に立って、言葉がついていく、そう思うと、今まで遮断されていた、賢治への道が見えてきました」(小池昌代)

「東北は遠い。でも賢治の声と日出男の言葉に乗って、われわれはそこへの歩みを何度でも開始する」(管啓次郎)

「その三月に震災は起き、僕はひと月かふた月か、さまざまな文章が読めずにいました。しかし、それでも数人の文学者の、わずかな数の本は読めた。そうした本のことを考えつづけています。そこには宮澤賢治がいました」(古川日出男)

[目次]
宮澤賢治「春と修羅」より
 永訣の朝
 無声慟哭
 報告
 青森挽歌
 春と修羅
[文]
古川日出男
虹の声 小池昌代
日出男に声を借りる賢治に言葉を借りる日出男、ふたりの心の火、響き 管啓次郎

CDクレジット 宮澤賢治「春と修羅」より5篇(22分20秒)
【終了】朗読劇 銀河鉄道の夜
古川日出男・管啓次郎・小島ケイタニーラブ

 昨年12月24日、Saravah東京で初演。満員の観衆に大きな感銘を与えた朗読劇「銀河鉄道の夜」が改訂を経て、東北各地で上演されます。第1回のツアーでは5月に岩手県大船渡市、宮城県仙台市、福島県福島市での公演を、9月には岩手県住田町、花巻市ほかでの公演を企画中です。物語と歌と詩の交錯する、小さくて強いひとときを、ぜひ体験してください。

【公演概要】
  第1部 詩と作品の朗読 (宮澤賢治の詩をはじめとするさまざまな作品の朗読)
  第2部 朗読劇『銀河鉄道の夜』 
       宮澤賢治原作に基づく古川日出男の脚本に、小島ケイタニーラブが音楽と歌で、
       管啓次郎が書き下ろしの詩で参加し、賢治の宇宙にまったく新しい光を当てました
  出演:古川日出男、管啓次郎、小島ケイタニーラブ
  特別ゲスト:柴田元幸(大船渡、仙台、福島)、小沼純一(仙台)
  後援:大船渡市、岩手県教育委員会、仙台市
  協力:株式会社朝日出版社、株式会社勁草書房、左右社、認定NPO法人国境なき子どもたち
【日程と会場】
  5月19日(土)大船渡リアスホール マルチスペース 開演14:00~ 入場料:無料
  5月20日(日)せんだいメディアテーク スタジオシアター 開演18:00~ 入場料:1000円
  5月21日(月)福島市音楽堂 小ホール 開演18:00~(予定) 入場料:1000円/18歳以下500円
【詳細・お申し込み】公演HP http://milkyway-railway.tumblr.com/
          勁草書房「ろうそくの炎がささやく言葉」HPにもご案内があります
古川日出男(ふるかわ・ひでお)
小説家。福島県出身。主な作品に『アラビアの夜の種族』『ベルカ、吠えないのか?』『聖家族』『中国行きのスロウ・ボートREMIX』『サウンドトラック』『馬たちよ、それでも光は無垢で』など多数。
小池昌代(こいけ・まさよ)
詩人、小説家。主な作品に詩集『永遠に来ないバス』『コルカタ』、小説『タタド』『弦と響』『黒蜜』などがある。
管啓次郎(すが・けいじろう)
明治大学理工学部教授。比較詩学。主な著作に『コロンブスの犬』(河出文庫)、『斜線の旅』(インスクリプト、第62回読売文学賞受賞)、書評エッセイ集『本は読めないものだから心配するな〔新装版〕』、詩集『Agend’Ars』『島の水、島の火 Agend’Ars2』(いずれも左右社)などがある。
書評・記事
婦人之友 2013年1月号 姜信子「声を聴こう」
図書新聞 2012年7月28日号 郷原宏「ろうそくのゆらめきから生まれた一冊」
GINGER 2012年5月号 BOOK 温水ゆかり
週刊現代 2012年4月7日号 リレー読書日記 俵万智
ミセス 2012年4月号 中島京子さんの今月の本
毎日新聞 2012年2月15日 読書面 BOOK WATCHING
読売新聞 2012年1月17日 文化面「賢治作品 震災後の心に灯」
日本経済新聞 2012年1月11日夕刊 読書面 陣野俊史「魂を揺り動かす朗読」
ポパイ 2012年2月号 THIS MONTH’S PICK-UP