1920年代の東京 高村光太郎、横光利一、堀辰雄


  • 著者:岡本勝人
  • 装幀:清岡秀哉
    カバー:古賀春江『窓外の化粧』
  • 定価:本体2400円+税
  • 四六判上製/296ページ
  • 2021年6月30日 第一刷発行
  • 978-4-86528-035-7 C0095
大震災に引き裂かれた時代を文学者たちはどう生きたのか?
モダニズムからダダイズム、シュルレアリスムまでヨーロッパ文化が怒涛のようにもたらされ、渦巻いた1920年代。
高村光太郎・横光利一・堀辰雄・中原中也・小林秀雄・西脇順三郎・瀧口修造・中川一政・古賀春江・芥川龍之介・谷崎潤一郎・萩原朔太郎・宮沢賢治ら、あまたの作家たち、詩人たちがそれぞれの青春を生きていた帝都東京を、1923年9月1日、関東大震災が襲う──。
転換する時代と文学者の運命を描く力作。【6月末刊行】


一九三〇年代から四〇年代については、日本ファシズムに収斂していく政治と文学の暗い狭間の光景として、比較的多くの人によって語られてきた。あまり語られることのなかった一九二〇年代は、明治憲法下という限界を蔵しながらも、大正期に発生した自由な文化の萌芽の一面を見事なまでに垣間みせてくれる。百年後の今日からみたとき、この時代がどのような絵像を結ぶか、本書で検証してみたい。(「はじめに」より)

❖目次
はじめに
Ⅰ 一九二〇年代とはいかなる時代か
Ⅱ 大震災と改元
Ⅲ 芥川龍之介と谷崎潤一郎の震災余燼
Ⅳ 高村光太郎の造形芸術
Ⅴ 横光利一のモダニズム
Ⅵ 堀辰雄の文学空間
Ⅶ 萩原朔太郎と宮沢賢治の東京志向
Ⅷ 一九二〇年代という世紀末
おわりに

岡本勝人(おかもと・かつひと)
1954年生まれ。詩人、文芸評論家。評論集に『ノスタルジック・ポエジー 戦後の詩人たち』『現代詩の星座』『「生きよ」という声 鮎川信夫のモダニズム』『詩的水平線 萩原朔太郎から小林秀雄と西脇順三郎』のほか、詩集『シャーロック・ホームズという名のお店』『ビーグル犬航海記』『ミゼレーレ 沈黙する季節』『都市の詩学』『古都巡礼のカルテット』がある。