源氏物語 A・ウェイリー版第4巻[全4巻完結]

  • 著者:紫式部
    英訳:アーサー・ウェイリー
    日本語訳:毬矢まりえ+森山恵姉妹訳
    エッセイ:阿部公彦
  • 装幀:松田行正+杉本聖士
  • 定価:本体3200円+税
  • 四六判上製/640ページ
  • 2019年7月25日 第一刷発行
  • 978-4-86528-200-9

時代を超え、文化を超えて読者を魅了し続けてきた世界文学の傑作・源氏物語。アーサー・ウェイリーの名訳で新たによみがえった物語がいよいよ完結。切なさと感動の第4巻、まもなく刊行!

この「源氏物語」は一千年前に書かれた過去の作品ではなかった。
一千年もの未来からやって来た未知の傑作だったのだ。(高橋源一郎)

音楽的でくきやかな文体に酔いました。(小池昌代)

『源氏物語』の面白さは「宇治十帖」にこそ潜んでいる。
近代文学が我々の“The Tale of Genji”に辿り着き、
「夢浮橋」を渡り終えるまで九百年かかったのである。(辻原登)

【あらすじ】
都を離れた宇治に世を過ごす姉妹アゲマキとコゼリ。
ゲンジの息子カオルと孫ニオウは幼なじみだが、
ともに姉妹に惹かれ、恋い焦がれるライヴァルだった。
恋するアゲマキが亡くなり、思いのゆくえを失ったカオルの前に、
生き写しとしか思えない女性ウキフネが現われる。
カオルはアゲマキの影を追い、ニオウはコゼリがありながらウキフネに言い寄る。
二人のあいだで揺れ、思い詰めるウキフネ。

光り輝くプリンス・ゲンジがこの世を去ったのち、
とどまらぬ時の流れが引き寄せた物語は切ないクライマックスへと向かう──。

ゲンジの、ユウギリの、トウノチュウジョウの、ムラサキの、ロクジョウの、アカシの、
数多の人物が織りなす情熱と運命の物語がついに幕を下ろします。
「宇治十帖」後半を収録。和歌一覧に加え、特別付録も収めます。

和歌表記監修:藤井貞和

〈目次〉
早蕨
宿木
東屋
浮舟
蜻蛉
手習
夢浮橋

和歌一覧
この美しい世界 レディ・ムラサキの完璧さ ヴァージニア・ウルフ
訳者あとがき
プレミアムクラスの『源氏物語』 阿部公彦
記事・書評
毎日新聞 2019年8月25日 読書面 沼野充義さん
週刊朝日 2019年8月30日号 今週の名言奇言 斎藤美奈子さん
和樂web 2019年8月 「あるエンペラーの宮廷の物語?『源氏物語 ウェイリー版』が想像以上に面白すぎ!」 近藤智子さん
ミセス 2019年4月号 今月の本 斎藤美奈子さん
朝日新聞 2018年12月29日 「読書編集長が選ぶ「今年の3点」」
図書新聞 2018年12月22日号 下半期読書アンケート 小池昌代さん
現代詩手帖 2018年8月号 小川公代さん
朝日新聞 2018年6月25日
「源氏物語、現代の視点で再発見 英語版を邦訳・新注釈…次々刊行」
共同通信 2018年5月30日 「源氏物語 翻訳で新たな魅力を」
産経新聞 2018年5月16日 「カタカナ多様 不思議な世界」
ちくま 2018年5月 斎藤美奈子さん「『源氏物語』を近代文学として読むと見えてくるもの」
図書新聞 2018年4月21日 「『源氏物語』の新たな一面」
東京新聞 2018年3月3日 川口晴美さん「詩はいかが」
朝日新聞 2018年2月4日 蜂飼耳さん「〈戻し訳〉に響く新しい音色」
毎日新聞 2017年12月24日 鴻巣友季子さん「画期的現代語訳と戻り訳で再創造」
アーサー・ウェイリー(Arthur Waley, 1889-1966)
1889年生まれ。ケンブリッジ大学を卒業したのち、大英博物館の館員となる。独学で中国語と日本語を学び、中国詩の英訳を発表して注目される。1925年『源氏物語』刊行開始。その後、『枕草子』『論語』『西遊記』などを訳すほか李白や白居易を翻訳紹介。1966年、自動車事故が遠因となって死去。イスタンブールなどに旅した以外、アジアを訪れたことはなく、来日の誘いもその場で拒絶したという。

毬矢まりえ(まりや・まりえ)
俳人・評論家。アメリカ、サン・ドメニコ・スクール卒業。慶應義塾大学フランス文学科卒業、同博士課程前期中退。俳人協会会員。国際俳句交流協会実行委員。『ひとつぶの宇宙』(本阿 弥書店)。NHK World TV Haiku Masters 選者。

森山恵(もりやま・めぐみ)
詩人。聖心女子大学卒業、同大学院英文学修了。詩集に『夢の手ざわり』『エフェメール』(ふらんす堂)『みどりの領分』『岬ミサ曲』(思潮社)。NHK World TV Haiku Masters 選者。

阿部公彦(あべ・まさひこ)
英米文学者。モダニズム期の詩人を中心に、シェイクスピア、ロマン派、ヴィクトリア朝など幅広く論じている。主な著書に『小説的思考のススメ』『詩的思考のめざめ』のほか、翻訳『フランク・オコナー短篇集』などがある。
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