芭(塔(把(波

  • 著者:野村喜和夫
  • 装幀:東辻賢治郎
  • 定価:本体1900円+税
  • 四六判上製/108ページ
  • ISBN9784903500577 C0092

金子光晴の気配を追ってジョホール水道を越え、マラッカ、そしてバトパハへ。文字がたわむれているかのようなふしぎなリズム。東南アジアの土けむりの向こう側にある人間の気配ー。野村喜和夫の最新紀行詩集。

婆( 塔( 把( 波
馬( 塔( 把( 葉
なんだろうこの( 誘うような( 導くような
私たちの足音そのもののような
波に塔が
捉えられて老婆のように歩むのか
葉から馬の首が出て塔のように伸びるのかそれとも
塔なんてない干上がったヘドロ
のような老婆の皮膚がつづいているだけ
なのか卒塔婆のそよぎ
外の場の盛り上がり
(本文より)

【刊行記念イベント】
【終了:ご来場ありがとうございました】12月4日パルコブックセンター吉祥寺店にて、管啓次郎さんと対談&朗読会を開催します。ご予約など詳細はイベント情報のページをご覧ください!
野村喜和夫(のむら・きわお)
1951生まれ、戦後世代を代表する詩人のひとり。2012年第50回藤村記念歴程賞など受賞、多数の詩作品・小説・批評・翻訳がある。
書評・記事
週刊読書人 2013年12月20日号 2013年回顧総特集号
図書新聞 2013年下半期読書アンケート 井川博年
現代詩手帖 2013年12月号(年鑑2014) 安智史「金子光晴のアジアを辿り、越える旅」