ヘーゲルを読む 自由に生きるために

978486528_オビ
  • 著者:髙山守
  • 装幀:松田行正+杉本聖士
  • 定価:本体2200円+税
  • B6判並製/268ページ
  • 978-4-86528-155-2 C0310

ヘーゲル哲学は、いまこそ、私たちに必要な哲学だった! カントの二元論を乗り越え、ヘーゲルが追求したのは、私たちが自由に生きる、その哲学的根拠だった。『精神現象学』をはじめ、難解で知られるヘーゲル哲学の全体像を「自由」の哲学として読みなおす。



ヘーゲル哲学における「自由」というと、[中略]多くの場合、まさに法、国家、歴史といった観点から取り上げられ論じられる。むろんこうした観点は重要なのだが、しかし、いっそう重要なのは、こうした観点からの論議の根底にあって、それを支える、より基礎的、根底的な観点からの「自由」なのである。すなわち、法や国家や歴史がどんな状況であろうとも、私たちがつねに自由に生きたい、思いどおりに生きたいと切に願う、そのような私たち自身の自由なのである。(「はじめに」より)



目次
ヘーゲルを読む 自由に生きるために
はじめに
第一章 「自由の哲学」の誕生
第二章 ヘーゲル哲学の時代区分 ヘーゲルの略歴
第三章 カント(二世界論)の超克 二重の「矛盾」
第四章 「無」・「死」という視点から
第五章 『精神現象学』(1) 「序論」・「緒論」
第六章 『精神現象学』(2) 「意識」・「自己意識」・「理性」
第七章 『精神現象学』(3) 「精神」・「宗教」・「絶対知」
第八章 必然性と自由 『論理学』より
第九章 法・国家・歴史
おわりに
参考 『精神現象学』目次
あとがき
髙山守(たかやま・まもる)
ドイツ哲学。東京大学名誉教授。主な著書に『ヘーゲル哲学と無の論理』『因果論の超克』『自由論の構築』(ともに東京大学出版会)『ヘーゲル事典』(共編、弘文堂)などがある。