時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。


  • 著者:和田靜香
    取材協力:小川淳也
  • イラスト:伊野孝行
    装幀:松田行正+杉本聖士
  • 定価:本体1700円+税
  • 四六判並製/280ページ
  • 2021年8月31日 第一刷発行
  • 978-4-86528-045-6 C0031
50代、単身、フリーランス、お金なし。さらにコロナ禍でバイトをクビに──。
──ライターと国会議員・小川淳也さんが繰り広げた“政治問答365日”

息が詰まるほど不安で苦しい生活が続くのは、「私のせい」
まったく分からない“不安”の正体を知るべく降り立ったのは、永田町・衆議院第二議員会館。
この「分からない」を解決するために、国会議員の小川さんに直接聞いてみることにしたーー。

映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』で話題の国会議員・小川淳也に、相撲・音楽ライターとして活動する和田靜香が、生きづらさの原因を直接ぶつけた汗と涙の激論の数々!
お金、住まい、税金、働き方、ジェンダーなど、人それぞれが抱える悩みを政治の力を使って解決へ導く一冊。



日本はこれからどうなっちゃうんだろう? 私はここで、どう生きたらいいんだろう?
願いはある。一人もとりこぼされることなく、全員があたりまえに安心できる暮らしが保証されることを。誰かが助かるために、誰かが蹴落とされないことを。今日の誰かの営みが、誰かの明日を創ることを。分かち合い、共にあることを。強く、強く、願う。私はそういう社会に生きたい。そうでないと生きることが難しい。絶対的死活問題だ。
じゃあ、そのために、私はどうすればいいんだろう?
それが分からなくて、知りたくて、2020年11月、私は東京の地下鉄・永田町の駅に降り立った。向かうのは衆議院第二議員会館。国会議員に、直接聞いてみることにした。
えっ? 何を考えてんだ、あんた?
大丈夫。ムチャなのは知っている。私はたいていの場合、そんな風に生きてきた。あとさき考えず、思うままに、やみくもに。私は自分の「分からない」をぶつけに行くことにした。高まる気持ちはまるで道場やぶりだ。当たって砕けろ!
ドンドンドンッ、たのもーーーーっ!

──はじめに「コロナ禍の前から私はずっと不安だった」より
❖目次
はじめに コロナ禍の前から私はずっと不安だった

▼第1章 生きづらいのは自分のせい?
応援する候補者が当選したためしがない
政治が分からないまま大人になった
コラム  赤えんぴつで殴り書きした不安

▼第2章 耳タコの人口問題が生活苦の根源
ポストコロナの最重要課題は「人口問題」
「コロナから国民を守ります」ぐらい言えないのか
賃金が上がった、景気が良くなった、と言ってたけれど
コラム  分断はそれぞれの心の中にある
コラム  税金が高くて払いたくありません

▼第3章 「なんか高い」では済まされない税金の話
仕方なく払っている税金の行方
ゆくゆくは消費税100%!?
ベーシックインカムで安心できるか?
住む場所さえも確保できない
コラム  分からないことは恥ずかしいことじゃない
コラム  「国民」は使ってはいけない言葉

▼第4章 歳をとると就職できない理由
働く人の年齢差別
この賃金でこの社会保険料はおかしい
女性たちは競争させられている
待ったナシの移民問題
コラム  小川さんが100%正解ではない

▼第5章 見て見ぬふりをしてきた
環境、エネルギー、原発問題
「私たちの家は火事になっている」
エネルギーは私たちの力で作れる
分かり合えない原発の話
コラム  私が政治を語っていいのか
コラム  小川さん号泣

▼第6章 自分を考える=政治を考える
私も沖縄に基地を押し付けている
「安心・安全なオリンピックを目指します」?
間違えてもいい民主主義
不安をそのままにしないための政治

おわりに 私の不安は日本の不安だった
政治問答ブックリスト
著者:和田靜香(わだ・しずか)
相撲・音楽ライター。千葉県生まれ。著書に『世界のおすもうさん』、『コロナ禍の東京を駆ける――緊急事態宣言下の困窮者支援日記』(共に共著、岩波書店)、『東京ロック・バー物語』(シンコーミュージック)などがある。猫とカステラときつねうどんが好き。
取材協力:小川淳也(おがわ・じゅんや)
国会議員。1971年・香川県生まれ。東京大学法学部卒。1994年自治省に入省し、2003年に民主党より衆議院議員選挙に初挑戦するも惜敗。2005年に初当選。現・立憲民主党所属の衆議院議員(5期/2021年7月現在)。レンチンした「おあげさん」が好き。

【誤記訂正】
本文に誤りがございました。訂正して心よりお詫び申し上げます。
※2刷以降は修正済みになります。

〈P.76 2行目、P216 12行目〉
(誤)質問表
(正)質問票

〈P.77 円グラフ〉
(誤)(1192年)757万人
(正)その他13.4%(14.3兆円)

〈P.140 2-3行目〉
(誤)③70歳までの継続雇用制度の導入、など
(正)③70歳までの継続雇用制度の導入 ④70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入、など

〈P.140 13行目〉
(誤)新しい法律だと、65~70歳の働く人はたとえ仕事中に事故に遭っても労災保険は降りない。時給は安定しない。自転車でご飯を店から運ぶ、ああいうフリーランスのような働き方にされちゃうってことだ。
(正)新しい法律だと、①~③は雇用の継続だけど、④は仕事中に事故に遭っても労災保険は下りない。自転車でご飯を運ぶ、ああいうフリーランスの働き方にされちゃうってことだ。そして、企業側は自分たちに得な選択をするので、④を選びがちだ。

〈P.149 4行目、P.152 8行目〉
(誤)労働基準局
(正)労働基準監督署

〈P.150 11行目〉
(誤)労組がないから、守られていない。
(正)その権利が守られていない。

〈P.252 14行目〉
(誤)1983年
(正)1938年