東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート![]()
《映画公式冊子》東京五輪を理由に終の住処を失った住人たちの記録
稲葉剛、ヴィヴィアン佐藤、ジェーン・スー、七尾旅人 推薦 武田砂鉄による書き下ろしエッセイを加えた完全保存版 1964年の東京オリンピックに伴う開発により、国立競技場近くに建設された「都営霞ヶ丘アパート」。 住民には高齢者が多く、このアパートを終の住処として生活を営んでいた。 しかし「東京オリンピック2020」を理由にアパートの取り壊しが決定。2012年7月、住民に「移転のお願い」が届く── 華やかなオリンピックの影で奪われた、ひとりひとりの生活。 詳細な資料とともに記録する、個々人の小さな歴史。 近頃とみに目にするようになった、責任者不明のまま話がどんどん進んでいく不条理は、十年、いやもっと前から存在していたと知った 五輪は、東京は、いのちを軽んじ、犠牲を強いてきたのだ。壊された団地は戻ってこないが、かき消された声に耳を傾けることは今からでもできる ストイックなカメラは決して国家の社会事業を糾弾しているだけではない。徐々に消えていこうとする存在の「不確かさ」を捉えていた ひとつひとつの部屋にしみついた生活実感の背後からは、日本の敗戦~高度成長期以降のストーリーが透けて見えてくる❖目次❖ 映画『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』作品情報 プロダクションノート 青山真也 都営霞ヶ丘アパートについて 青山真也 都営霞ヶ丘アパートに関する略年譜 青山真也 編 都営霞ヶ丘アパート建設以前──外苑マーケットのたばこ屋さんの思い出 青山真也 編 霞ヶ丘アパート解体が犠牲にした多くの生の記録 稲葉奈々子 都営霞ヶ丘アパートに関する資料 青山真也 編 霞ヶ丘アパート写真展の経緯について 青山真也 思い出を棄てる 松本篤 ただ見る『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』 蔵屋美香 「雑音」の消えた町で 武田砂鉄 青山真也(あおやま・しんや) 映画概要 |