石川九楊自伝図録 わが書を語る

  • 著者:石川九楊
  • 装幀:松田行正+杉本聖士
    写真:髙橋亨・山下貴弘(カバー)、筒口直弘(扉)、塚田哲也(本文)
  • 定価:本体3200円+税
  • 四六判上製/334ページ
  • 2019年8月20日第1刷発行
  • 978-4-86528-244-3

福井に生まれ、書の芸術性に開眼した中学生のころ。
京都大学進学と同時に書道部に入部し、研究会を結成、
機関誌を創刊し、展覧会をひらき書に明け暮れる日々が始まる──。
「ギャラリー白い点」を拠点としたその表現の冒険、
河東碧梧桐や副島種臣の衝撃を知らしめた新しい書史の確立。
120点あまりの図版とともに、書家石川九楊が作品と人生を語り下ろす待望の一冊。【8月下旬刊行】

時代の言葉を書くことを求めて、さまざまな書法を探求してきた唯一無二の歩みを、
「エロイ・エロイ・ラマ・サバクタニ」「生きぬくんや」「はぐれ鳥とべ」など、
スケールの大きさ、墨染の紙の使用、暴力的な筆の使い方が見る者を圧倒する初期作品から、
「大象無形」「千年墨」「兆候」「呵凍」などトメ・ハネ・ハライからなる書の常識を踏み越え、
デザイン的となってしまうことをも恐れぬ探求と発見の時代、
古典へと沈潜し格闘した「歎異抄」「徒然草」「源氏物語」シリーズ。
そして、「二〇〇一年九月十一日晴──垂直線と水平線の物語」「罪と罰」「敗戦古稀」など、
比類ない境地をあゆむ近年の作品まで、充実した図版を収録します。

〈目次〉
第一章 書との出会い
第二章 人生の冒険 時代を書く
第三章 古典への回帰とタブーへの挑戦
第四章 古典への退却
第五章 ふたたび、時代を書く
第六章 劣化する日本語のなかで
あとがき
収録作品一覧/略年譜
石川九楊(いしかわ・きゅうよう)
書家。京都精華大学客員教授。1945年、福井県生まれ。京都大学法学部卒業。筆蝕を重視した新たな書史を打ち立て、1990年『書の終焉 近代書史論』でサントリー学芸賞、2004年『日本書史』で毎日出版文化賞、同年日本文化デザイン賞、2009年『近代書史』で大佛次郎賞を受賞など高く評価される。2017年東京上野の森美術館にて『書だ!石川九楊展』を開催、2019年には『第二楽章 書だ!石川九楊展』を古川美術館(名古屋市)にて開催。『石川九楊著作集』全十二巻のほかに『九楊先生の文字学入門』、作品集に『自選自註 石川九楊作品集』、『石川九楊 源氏物語巻五十五帖』などがある。
書店様向け
一覧注文書