かっこいい福祉![]()
熊谷晋一郎氏、大推薦!
「自力と他力、内閉と開放、市場と制度ーフクシの葛藤は生の葛藤だ。
二人のプロフェッショナルが繰り広げる、手に汗にぎる次世代福祉論!」
福祉の仕事は他の業界に比べ、なぜ低く見られてしまうのか?
冤罪事件後厚生労働事務次官を務めた村木厚子と、自らも100万人に1人の難病由来の先天性障がいを持ち、知的障がい者のアート活動施設「アトリエ インカーブ」を運営する今中博之。
福祉の仕事を通じ知り合った二人が、「制度」と「現場」の両側から、真の意味で「かっこいい福祉」を実現する方法を縦横無尽に語り合う。
障がい者福祉、高齢者福祉、児童福祉とさまざまな観点から、民間との関わり方や低賃金問題の解決策など、新時代の支援のあり方をともに考えるための一冊。
今当たり前のようにある公的な福祉サービスの中には、スタートの時は制度がなく、「制度外のサービス」とか、「ルール違反のサービス」などと位置付けられていたものがたくさんあります。必要なサービスは「現場」でしか生まれないのです。ー村木厚子 「障がいとは」「生きるとは」といったことについて、ずっと考え続けられる人がプロだと思います。そのためには、長く一緒に居続けることがとても重要です。短期間だけなら誰にでもできる。ー今中博之 ❖目次 第一章 社会には「かっこいい福祉」が必要だ 行政はJKビジネスのスカウトに負けている 村木厚子 福祉をめぐるふたつのバリア 今中博之 対談 制度のバリアフリー 福祉と民間をつなぐ言葉/障がい者雇用の分断と嫉妬/福祉の外からのアプローチ/「下から目線」からの脱却/スタッフは「褒めない」努力をする/福祉業界のお金アレルギー/「選ばれる」施設とは?/成功しすぎた反薬物キャンペーン/ドライな支援とサードプレイス/SNSでつながる糸 第二章 困難を抱えた私たちが自立するまで 生きていくにはデザインしかない 今中博之 対談 与えられた環境と努力 生まれてすぐの記憶/家族から与えられたもの/ポジションを考える/学校生活で得たもの/「みんなと一緒」になじめず/「勝ちグセ」は人生を豊かにする 目標は「自分で食べていく」こと 村木厚子 第三章 福祉の世界で働くあなたへ 対談 これからの福祉を考える 福祉におけるプロの定義/どうして資格は必要か/「自分たちの問題」と思えるかどうか/離職率が高い理由/小さな視点と大きな視点/お金の使い方は革新のエネルギー/経営者は労働環境をどう整えるか/福祉的感覚と経営感覚のバランス/技術の進歩で変化するケア/下積みの時期をどう過ごすか/閉じながら外の世界へ開いていく/これからの福祉に必要なこと 「制度にない」を「制度にする」に 村木厚子 「わかりあえない」から始まる福祉 今中博之 村木厚子(むらき・あつこ) 記事・書評 「第三文明」2019年12月号 茂木健一郎「人間の本質を理解し、寄り添う営み」 「リハビリテーション」2019年11月号 岡部太郎「図書紹介」 「婦人公論」2019年12月号 渡邊十絲子「book カルチャーセレクション」 |