句集 式日

  • 著者:安里琉太
  • 装幀:佐野裕哉
  • 定価:本体1800円+税
  • 四六判上製変形/160ページ
  • 2020年2月29日 第一刷発行
  • 978-4-86528-267-2 C0092


クラシックな感性と斬新な言語感覚を併せ持つ気鋭の作家による第一句集。永遠の景色へといざなう248句。

虚子も図太いが、この作者も図太いーー岸本尚毅

安里琉太の句に感じるこの、いざない、は決して観念的だったり強引だったりはせず、きわめて自然に起こるーー鴇田智哉

定型感を保ちながら、柔軟な感性が波打つ美しい調べ。古風と今風が互いに主張し譲り合う妙ーー鳥居真里子

❖目次
忘音/風紋/未生/雲籠/飲食/夢屑
栞:岸本尚毅「ふと見たり」/鴇田智哉「共時代へのいざない」/鳥居真里子「雲籠めの白花」

 たそがれの雲間の凧をふと見たり
 ひいふつとゆふまぐれくる氷かな
 摘草やいづれも濡れて陸の貝
 竹秋の貝が泳いで洗ひ桶
 金亀子飛ぶことごとく遺作の繪
 夏を澄む飾りあふぎの狗けもの
 ゆかりなき秋の神輿とすこし行く
 花を焚くけむりが西へ秋の声

安里琉太(あさと・りゅうた)
1994年、沖縄県生まれ。2010年より句作開始。銀化・群青同人。

記事・書評
「朝日新聞」2020年3月29日 青木亮人俳句時評「うつろいの響き」