句集 符籙

  • 著者:橋本直
  • 装幀:佐野裕哉
  • 定価:本体2000円+税
  • 四六版変形上製/164ページ
  • 2020年6月28日 第一刷発行
  • 978-4-86528-281-8 C0092

心と言葉の
こちらとあちら


俳人・俳句研究者として活躍する著者による第一句集。ときにユーモラスに、ときにシャープに切り取られる293句。

知的でワイルドでスマートだけれど、どこかに下世話な優しさの漂う「中年」句にしばし耽溺してもらいたいーー阪西敦子

『符籙』の一句一句には、思わぬ枠取りの魅力があり、それらは、根底にあるクールなまなざしによって、そのつど切り取られているーー鴇田智哉

❖目次
符籙二九三句
自跋
栞:鴇田智哉「フレームのクール」/阪西敦子「強くなければ生きられない、優しくなければ生きる資格がない」

貂の眼を得て雪野より起き上がる
生牡蠣をまの口で待つ人妻よ
コーヒーが冷めてワインが来て朧
幾らでもバナナの積めるオートバイ
南洋に虹じやんけんの一万年
文学にデスマスクある涼しさよ
死角よりふつと狼あらはるる

橋本直(はしもと・すなお)
一九六七年愛媛県生。「豈」同人。現代俳句協会会員。
「楓」(邑久光明園)俳句欄選者。神奈川大学高校生俳句大賞予選選者。
合同句集『水の星』(二〇一一年)、『鬼』(二〇一六)いずれも私家版。
共著『諸注評釈 新芭蕉俳句大成』明治書院(二〇一四)、『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』ふらんす堂(二〇一八)他。