となりの心理学

  • 著:星 薫
  • 装幀:松田行正+杉本聖士
  • 定価:本体1800円+税
  • B6判並製/232ページ
  • 2020年6月30日
  • 978-4-86528-282-5 C0011

身近なトピックでわかる!心理学入門にぴったりの一冊

・人間が「未熟」なまま生まれてくるのはなぜか?
・ヘビやクモにゾッとするのはなぜか?
・大人になったら成長しないのか?
・私たちが目で見ていることは、本当に真実なのか?
・音をメロディーとして聞き取れるのはなぜか?
・事件や事故について、間違った証言が生まれるのはなぜか?
・私たちの脳はAIよりも賢い?
・伝言ゲームはなんで失敗する?
・調子にのると失敗しやすい?
・性格は死ぬまで変わらない?

日常の出来事、当たり前に思っていることの中から、人間の心に不思議に迫っていく。
生活の中で人の心を知る必要を感じた人、心理学を学んでみたいけど何から読めばいいか迷っている人にオススメ。





「はじめに」より一部抜粋

 そもそも心理学という学問は、「人の営み」のすべてに関わりを持っているといってよく、心理学が守備範囲としている話題は膨大である。(中略)「依存症」「多重人格」「PTSD」といった言葉は、心理学の守備範囲の中の一例にすぎないのである。それよりはむしろ、我々が日常当たり前のように出会う出来事や、毎日のようにしていることの中にたくさんの「謎」が潜んでいるのであり、心理学は人間が持つさまざまな特性から、そこにある問題を指摘し、その問題に説明を加え、可能ならその問題に解決策を提示することを目的としている。
 膨大な心理学の話題の中からトピックを抽出するにあたり、「本書を手にするすべての人に関係のある話題」を選ぶことにした。
 結果、私たちにとってあまりにも身近で、当たり前すぎる話題ばかりが集まったが、心理学を少し知れば、それらが少しも当たり前ではないことに気づかされるだろう。宇宙や海底の探検には多くの未知との遭遇が待っているが、私たちの心にも、実はそれと同じくらい多くの謎が無意識の世界以外にも宿っていることを、本書を通じて少しでも感じていただければ幸いである。





目次

はじめに

序章 心理学者は何に興味を持っているのか?
第一章 人はどこまで動物か?
第二章 大人も成長する?
第三章 太陽の下の石炭は夜の雪より白い?
第四章 なぜ人の名前はすぐ出てこないのか?
第五章 イヌは学校で何を教わるのか?
第六章 「どさ?」「ゆさ」だけでなぜ通じる?
第七章 感情は思考を邪魔するか?
第八章 IQが高いと頭が良い?
第九章 性格は変わるか?

おわりに
ブックガイド 心理学をさらに知りたい人のために




星 薫(ほし・かおる)
心理学。放送大学准教授を経て、現在同大学客員准教授。主な著書:『物忘れの心理学』近代文芸社新書、『成人発達心理学』(編著)放送大学教育振興会、『危機の心理学』(共著)放送大学教育振興会、『発達科学の先人たち』(共編著)放送大学教育振興会、『心理学概論』(共著)放送大学教育振興会など。

1952年 東京都に生まれる
1974年 慶応義塾大学文学部心理学専攻卒業
1976年 慶応義塾大学大学院社会学研究科博士前期課程修了
1979年 同後期課程満期退学
1983年 放送大学就任
2015年 放送大学客員准教授(現在に至る)