芭(塔(把(波![]() 金子光晴の気配を追ってジョホール水道を越え、マラッカ、そしてバトパハへ。文字がたわむれているかのようなふしぎなリズム。東南アジアの土けむりの向こう側にある人間の気配ー。野村喜和夫の最新紀行詩集。 婆( 塔( 把( 波 馬( 塔( 把( 葉 なんだろうこの( 誘うような( 導くような 私たちの足音そのもののような 波に塔が 捉えられて老婆のように歩むのか 葉から馬の首が出て塔のように伸びるのかそれとも 塔なんてない干上がったヘドロ のような老婆の皮膚がつづいているだけ なのか卒塔婆のそよぎ 外の場の盛り上がり (本文より) 【刊行記念イベント】 野村喜和夫(のむら・きわお)書評・記事 週刊読書人 2013年12月20日号 2013年回顧総特集号 図書新聞 2013年下半期読書アンケート 井川博年 現代詩手帖 2013年12月号(年鑑2014) 安智史「金子光晴のアジアを辿り、越える旅」 |