水中で口笛![]() くどうれいん、待望の第一歌集刊行! 「くどうれいん」名義で『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』などのエッセイや小説作品『氷柱の声』など、作家として活躍する著者、待望の第一歌集。 天性のあかるさとポエジーをあわせ持つ歌の数々は、まるで光そのもののように読み手を照らし出す。16歳の時より書き続けてきた短歌作品から、厳選316首を収録。 玲⾳さんの歌は、はばたく⼀⽻、⾛る⼀頭、 ゆらめく⼀尾、そしてそよぐ⼀⽊。ー⼩島ゆかり この歌集の読み⼼地を例えるなら、 ジェットコースターより銀河鉄道です。ー柴⽥聡⼦ 〈収録短歌より〉 水中では懺悔も口笛もあぶく やまめのようにきみはふりむく ガーベラもダリアも花と呼ぶきみがコスモスだけはコスモスと呼ぶ 杏露酒と発声すれば美しい鳥呼ぶみたい おいでシンルチュ 噛めるひかり啜れるひかり飲めるひかり祈りのように盛岡冷麵 ハムカツをげんきに頼むハムカツをげんきに頼むわたしを頼む 無言でもいいよ、ずっと 東北に休符のような雪ふりつもる うどん茹でる わたしを褒めるひとびとを哀れに思う夕暮れもある またいつか狂うのかもね押し花になっていらない栞の四つ葉 ❖目次 Ⅰ 水中で口笛 夜の海 コスモス すもも齧る 光源 ひらかれる 休符 氷柱 啄木を殴りたい日 ほんものの銀河鉄道 Ⅱ Siesta(2013) みんなみたいな シンルチュ 春の知恵の輪 白蛇 ハムカツ ここから Ⅲ きみちゃん 電球売り場 まっすぐに来る 笹舟 獅子色 ながい動画 葉言葉 ひらめいた 令和まだ Ⅳ 通勤が好き なか卯ソング 秋のてんや 冬の銀だこ ひゅーもー ほそながい 花束に氵 増量 ぶおおんと 薔薇泥棒 でんぶ Clouds are geneus あとがき 工藤玲音(くどう・れいん) 【誤記訂正】 特典配布店一覧はこちら |