大西巨人 闘争する秘密

  • 著者:石橋正孝
  • 装幀:清岡秀哉
  • 定価:本体1000円+税
  • 新書判/224ページ
  • 2010年1月30日
  • ISBN978-4-903500-24-9 C0090

戦後文学の金字塔『神聖喜劇』。あまりの長さ、そして和漢洋の古典からの膨大な引用、さらに時系列が複雑に絡む作品は、それゆえに読者をとりこにしてきた。本書は、作家の全貌を論じた、初めてというべき本格的な「大西巨人]論。「遅筆」や「秘密」という思いがけないキーワードからその創作に迫り、半世紀を超える執筆活動の源泉と作家の原風景に迫る。巻末には、著者による大西巨人本人へのインタビューを収録。



[目次]
はじめにー方法としての遅筆
第一部 初期(一九四六ー一九八〇)
第一章 「走る男」あるいは〈孤独の軌道〉
第二章 『神聖喜劇』あるいは〈原風景〉との対話
第二部 中期(一九八〇—二〇〇四)
第三章 『三位一体の神話』あるいは〈秘密〉の絶対的外在性
第四章 『深淵』あるいは〈死〉の生成
晩期(二〇〇四— )—結びに代えて

大西巨人インタヴュー—歴史の追究、歴史の偽造

あとがき 書誌
石橋正孝(いしばし・まさたか)
1974年生まれ。立教大学観光学部助教。ジュール・ヴェルヌ研究に従事、日本ジュール・ヴェルヌ研究会の会長を務めるとともに、大西巨人を中心とする現代日本文学も論考の対象にしている。訳書にフォルカー・デース『ジュール・ヴェルヌ伝』などがある。
書評・記事
表象文化学会ニューズレターREPRE 2010年11号 新刊紹介 竹峰義和
思想運動 2010年5月15日号 山口直孝