ハワイ、蘭嶼 [旅の手帖]![]() まったく新しい旅の本のシリーズが始まります。第一弾は、旅のエッセイといえばこの人、管啓次郎さん。ハワイと台湾南端の蘭嶼の風と光を伝える文章から、島の音響が聞こえてきます。
ひとと緑と風が美しいカラー写真64ページ! 観光とは死に価する大罪だ、とヴェルナー・ヘルツォークは昔いっていた。観光が土地を見せず旅する人を変えないものであれば、ぼくもそのとおりだと思う。しかし知らない土地にゆき、土地の光を浴び、風と水にふれ、ときにはその葉や草を噛み土を舐めることが、どれほど人を育ててくれるかには、驚くべきものがある。きみはいつでも光を見ておいで、そうできるなら。それによってきみを作り替えるといい。土地とその鉱物と動植物と人々の暮らしを学ぶといい。それよりもおもしろい経験なんて、この世で他にはあまりない。(あとがきより) 目次 ハワイ 海に浮かぶ花びら 蘭嶼 アリバンバンの島 島旅のあとで あとがき 管啓次郎(すが・けいじろう) 記事・書評 |
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