日本音楽のなぜ? 歌舞伎・能楽・雅楽が楽しくなる

  • 著者:竹内道敬
  • 装幀:松田行正+杉本聖士
  • 定価:本体1850円+税
  • B6判/並製/200ページ
  • 978-4-86528-168-2 C0373

歌舞伎や芸能を観賞してこのような感想をもったことがありませんか?

・このノリの悪いのは、なんとかならないのか!
・何をいってるのかさっぱり聞きとれなくて眠い!
・どうしていつも語尾を長く震わせているのか?

いずれも理由があるのです。日本音楽には日本人が大切にしてきた心が宿っているのです。 

近世日本音楽の第一人者が15の疑問に答える類例のない構成。

読めば歌舞伎、能楽がもっと深く、広く、長く、楽しめるようになります!

地震、暴風雨、水害、旱魃、火事や病気など、気を休めるひまのない国でした。多くの人がそれらの災害で命を失っています。にもかかわらず、それに負けずに今日まで伝承され、生きているのは、神が宿っていたからだと考えたのでしょう。ですから日本人は内容も言葉もメロディーも正確に後の世に伝えて行かなくては、先人に申しわけがないと考えました。(本文より)


目次
はじめに
第一章 日本には日本音楽があるのか
第二章 なぜメロディーがないのか
第三章 なぜノリが悪いのか
第四章 なぜ何を言っているのかわからないのか
第五章 なぜ指揮者がいないのか
第六章 どのように伝承されてきたのか
第七章 どのように作曲されるのか
第八章 なぜ流儀・流派があるのか
第九章 なぜ立って演奏してはいけないのか
第十章 なぜ語尾を震わせるのか
第十一章 なぜ金属製の楽器がないのか
第十二章 なぜ調律・調弦をしながら演奏するのか
第十三章 なぜ聴く機会がないのか
第十四章 伝統芸能・伝統音楽とは何か
第十五章 日本音楽の特色と将来
おわりに

竹内道敬(たけうち・みちたか)
日本近世音楽史。武蔵野音楽大学、お茶の水女子大学、東京藝術大学、国立音楽大学などの非常勤講師のほか、文化庁芸術祭音楽部門審査委員、芸術選奨選考委員、芸術作品賞選考委員、文化財保護審議委員などを歴任。一般財団法人古曲会の設立、運営に尽力。主著に『河東節二百五十年』(河東節二百五十年刊行会)、『近世芸能史の研究』(南窓社、東洋音楽学会田邉賞)、『近世邦楽研究ノート』(名著刊行会、日本演劇学会河竹賞)、『日本音楽の基礎概念』(放送大学教育振興会)、『続近世邦楽考』(南窓社)。