今という驚きを考えたことがありますか THINKING「O」015号

  • 著者:大澤真幸  ゲスト:永井均
  • 装幀:松田行正+杉本聖士
  • 定価:本体1350円+税
  • 46判並/136ページ
  • 2018年6月10日 第一刷発行
  • 978-4-86528-202-3 C0036
「時間は実在しない」。だとしたら今感じているこの〈今〉とは一体なんなのかーー。大澤真幸が、哲学者永井均を迎えて、マクタガートの『時間の非実在性』に対峙する、大澤真幸個人思想誌15号。
〈今〉の不思議と〈私〉の不思議、そして神の存在が共振するとき、マニアックな問いは、生きることのすべてにつながる問いへと変わる。マクタガートを超えていく対談と、大澤真幸論文「時間の実在性」などを収録。



❖ 目次
まえがき 最も深い謎
入門 ジョン・エリス・マクタガート「時間の非実在性」 大澤真幸
1 時間上の位置を区別する仕方には、A系列とB系列の二種類がある
2 時間にとって基礎的なのはA系列である
3 時間は実在しない
4 ダメットはマクタガートを擁護して反論に再反論する
5 その後は……

対談 輻輳する不思議 〈今〉と〈私〉は存在するか 永井均+大澤真幸
「時間は存在しない」 マクタガートの時間論
〈私〉とは何か
時間論と〈私〉論の接点
〈私〉と〈現在〉の端的さ
時間はほんとうに存在しないのか マクタガートへの反論
ダメットへの再反論
「動く現在」?
過去と未来の非対称性
〈私〉は存在しないのではないか
特別付録 対談をより深く理解することば 永井均編/古典編

論文 時間の実在性 大澤真幸
1この〈現在〉としての〈私〉
2 現在からの退却
3 純粋過去、そして自由
補遺 ヒッチコックのモンタージュについて
大澤真幸(おおさわ・まさち)
1958年生まれ。社会学。個人思想誌「THINKING「O」」主宰。『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を受賞。『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞。著書に『不可能性の時代』『〈自由〉の条件』『〈問い〉の読書術』『考えるということ』など。共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『憲法の条件』『げんきな日本論』『21世紀の暫定名著』など。縦横無尽なジャンルで現代を解きあかすスタイルで、社会学の第一線を担う。

永井均(ながい・ひとし)
1951年生まれ。日本大学文理学部教授。専攻は哲学、倫理学。著書に『私・今・そして神』『改訂版 なぜ意識は実在しないのか』『ウィトゲンシュタインの誤診』『存在と時間−哲学探求1』『哲学の密かな闘い』など。