新・住宅論![]()
日本の住宅はどのようにつくられ、どのように住まわれてきたか。
物理的にも精神的にも持続可能なデザイン(=サステイナブルデザイン)から住宅の問題を総合的に考えることは可能だろうか。「箱の家」の難波和彦が日本の住宅の問題を歴史的に・技術的な視点から立体的に捉える。仮設住宅から超高層ビル群まで、3・11の震災以降新たな調査と取材を重ね生まれたあたらしい住宅論。 一口に住宅といってもさまざまな種類の住宅がある。第二次世界大戦終了以降は戸建住宅が主流だったが、最近の大都市では集合住宅も徐々に大きな割合を占めている。戸建住宅だけをとりあげても、工務店や大工による建売住宅、ハウスメーカーによる商品化住宅、建築家の設計による住宅など。さまざまなタイプがある。集合住宅にもかつての住宅公団による団地をはじめとして、賃貸マンションや分譲マンション、最近では超高層マンションなどさまざまタイプが存在する。これらのすべてを個別的にとりあげることはできないが、本書ではこれらの住宅に共通する問題として、これからの住宅のあり方を総合的に見る視点を提案したい。(「第一章 住宅の現在」より) ❖目次 はじめに 第一章 住宅の現在 第二章 仮設住宅 第三章 家族の変容 第四章 集住体 第五章 街の風景 第六章 工業化と商品化 第七章 リノベーション 第八章 エコハウス 第九章 住宅のハードウェア 第十章 住宅の供給 第十一章 小さな家 第十二章 生きられる家 第十三章 住宅の寸法 第十四章 住宅の戦後史 第十五章 建築家の役割 索引 難波和彦(なんば・かずひこ) |
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