第40回 リスボン憂情2 アローシュ 2010.12.24 リスボンは14年ぶりだ。 「この街は98年の万博開催でずいぶん変わった」と出会う人たちは言うけれど、東洋からの短期旅行者にはわからない。 石畳の坂道、迷路のような路地、市電、アズレージョ、ファドの夜、無愛想だが善良で間違いのないタクシ …
第39回 リスボン憂情1 シャルケ あるいは 自由と圏外 2010.12.20 パリのシャルル・ドゴール空港は、雪だった。11時前には、すでに北へ向かうヘルシンキ便などが欠航となっていた。13時20分発の「エア・フランス」リスボン行きは結局、2時間遅れで搭乗が始まった。 ゲート近くで、やたらに騒いでいる背の高い集団 …
第38回 パリの迷想6 国境の北、 太陽の東 2010.12.14 この日は、フランス南部の都市ペルピニャンへ日帰りの旅だ。 朝8時30分のオルリー空港発ペルピニャン行きエールフランスに乗り、1時間半のフライト。20時05分着で帰ってくる。その間に150キロ近いドライブもある。だらだらと籠もるのが好きな …
第37回 パリの迷想5 赤い地区 2010.12.12 「パリ20区 僕たちのクラス」という映画があった。いろいろな国からの移民が多く、人種が混じり合う20区の中学校を舞台にしたドキュメンタリーだ。今年、カンヌ映画祭のパルムドールを受賞した。 20区は、パリ北東部の高台で、セーヌ川の北側だ。マ …
第36回 パリの迷想4 「パリの悲劇」 2010.12.06 シャンゼリゼ大通りのショップで買った40ユーロの買い物、それはチケットでした。 12月5日17時からパルク・デ・フランスで行われる「パリ・サンジェルマン(PSG)VSスタッド・ブレスト」だ。 PSGの公式ショップでバックスタンドのI席 …
第35回 パリの迷想3 陰影礼賛 2010.12.04 東京の同僚からメールあり。曰く「テレビのニュースでシャンゼリゼ大通りのイルミネーションが映されていたけど、すごくキレイだったよ」。そうかそうか。ちょうど今日、仕事帰りに行かなくてはいかなかったところだから、それなら見ていこう。 ナポレオ …