【第13回】ウクライナ戦争と幼児の戦争体験(最終回) 2022.05.11 ウクライナとロシアの戦闘は2カ月以上経過したが、今なお終わりが見えない。そもそもの発端はロシアの一方的な軍事侵攻にあるのだから、当初はロシアを糾弾する論調が主流で、ウクライナを擁護する声が多かった。最近ではウクライナのゼレンスキー大統領が …
【第12回】ウクライナ戦争と幼児の戦争体験(その三) 2022.04.27 東京ではB29の空襲が相変わらず続いているというのに、疎開した先の福井県三方郡耳村の暮らしは、のんびりとゆったりしたものだった。近くの大きな都市といえば敦賀市だが、20キロも離れている。敦賀は母の里で姉妹も多かったが、そちらに行くことはほ …
【第11回】ウクライナ戦争と幼児の戦争体験(承前) 2022.04.13 1945年3月の東京大空襲以後、日本の敗勢は決定的になった、と後世の書は解説する。日本人の多くはうすうすとわかってはいたのだろうが、戦闘意欲を喪失し敗色を感じ取ったということだろう。夜になると毎日のように警戒警報のサイレンが鳴った。一瞬緊 …
【第10回】ウクライナ戦争と幼児の戦争体験 2022.03.30 2003年のアメリカイラク戦争はテレビゲーム戦争とか、ニンテンドーウォーなどともいわれた。今回のロシアによるウクライナ侵攻は何と呼んだらいいのか。両国の戦闘意欲に著しい差がある不思議な戦争だ。ウクライナ市民の多くがスマホを持っているので、 …
【第9回】あなたは「さま派」それとも「様派」か 2022.03.16 大学に勤務していたころゼミの学生に私の自宅宛ての手紙を書かせたことがある。20年以上前の話だ。封筒の書き方や切手の貼り方など、手紙の常識を修得してもらおうと思ったのだ。過保護と思われるかもしれないが、学校でも家庭でも全く教えない。一人の女 …
【第8回】近ごろ気になる日本語(承前・今回完結) 2022.03.02 書家で作家の石川九楊氏(新著『石川九楊作品集 俳句の臨界 河東碧梧堂一〇九句選』左右社)は朝日新聞のインタビュー(2022.1.29)に応え、「ウイズコロナやGOTOトラベルの例を挙げ、「コロナ禍以降、日本語の乱れが加速した」と喝破した。 …