『ラインズ 線の文化史』の書評が「書道界」に掲載されています

月刊の書道専門誌「書道界」2014年11月号に、ティム・インゴルド『ラインズ 線の文化史』の書評が掲載されています。

線からなる人類文化の典型が書字であり、それが芸術に昇華された精華が書であろう。何より悦ばしいのは漢字文化圏外にある著者が、前者はもとより後者に対して深い洞察を加えていること。気脈や運動感を重視する孫過庭の書論や鮮于樞の書作品紹介などを通じて、書固有の「連続的な運動によって表面にしるされた軌跡」は「ラインである資格を十分に備えている」と指摘しているのだ。(略)
歩き、歌い、書写し、生きることなどが織りなす「線」の生成への、愛情に満ちた眼差しが胸に響く。人類文化の豊穣な共通感覚とその関係性の刺激的な掘り起こし。ヨーロッパ人文哲学の底力を示すものだろう。

「かつてない視座が拓いた文化の豊かな共通感覚」と題する書評の評者は臼田捷治さんです。ご紹介ありがとうございました。