日経新聞読書欄に『工作舎物語』の書評が掲載されました

日経新聞2015年1月11日 読書欄

出版デザイン先導した「梁山泊」
 中身を吟味することなく表紙への関心だけで購入する「ジャケ買い」という言葉があるように、書籍や雑誌でもデザインが重視されている。人気装幀家に依頼が集中しているのもその表れだろう。とはいえ「(一九)七〇年代前半までの出版デザインはまだまだ立ち後れていた」。そこに登場したのが、71年に雑誌「遊」を創刊した工作舎。その斬新なデザインで出版界に衝撃を与え、多くの才能が集まった出版社の動きを、デザインジャーナリストである著者が活写したのが本書だ。
 工作舎を牽引したのが編集者の松岡正剛氏。その特長を問われ、「テキストを編集とデザインと写真を分けていないことでしょうね」と答えている。営業も同様で、全員で書店回りをしたという。それが個々のクリエーターに幅広い能力を身につけさせることになったと著者は見る。
(中略)
 「暗室作業が入ると、『やったぁ! よし、ちょっと休めるぞ』って大喜びでした。壁にもたれて少しだけ眠ることができるんです」とは祖父江氏の弁。梁山泊にふさわしい型破りなエピソードが詰まっている。

『工作舎物語』刊行記念トークイベントが1/29(木)に下北沢B&Bで催されます。
みなさまのご参加をお待ちしております! 詳細はコチラ