新潟日報「気になる一冊」に『〆切本』の紹介

新潟日報(2016年11月26日付) 上越かわらばん「気になる一冊」にて『〆切本』をご紹介いただきました。

一日でも〆切を延ばしてほしいあまりに飛び出した嘆きや愚痴・文句…読めば読むほど開き直りにしか読めない文章の数々。しかし、その文章が人間味あふれ、作家が急に身近に感じられるようになりました。〆切に追い詰められ妄想を繰り返す様子はクスッと笑えました。
こんな言い訳や手紙をすらすら書くのなら、作品だって同じように書けるのでは? と素人である私は思ってしまったのですが、文筆家たちの作品へのこだわりが苦しみとなっていることがよく分かる本でもありました。
この苦しみがあるからこそ、大作やベストセラー作品を生み出せるのではないかとも思いました。
作家でなくても、子どもの頃は宿題の提出、学生ならリポートの提出に追われたことはよくあるでしょう。大人になってからは、報告書や会合の出欠など何かにつけて〆切と付き合う日々です。やり始めればすぐ終わるのに、ぐずぐずして…なんて経験も多いはずです。
だからこそ、作家の切迫した苦しみが、わがことのように共感できるのだと思います。この本は、〆切があるから頑張れることを教えてくれる作品となっています。「人生とは、〆切である」(最終章題)。(JPIC読書アドバイザー 朝日仁美)

ご紹介ありがとうございました!