原克さんによる『RED ヒトラーのデザイン』評が掲載されました

日経新聞、2017年9月2日に、早稲田大学教授・原克さんによる、松田行正『RED ヒトラーのデザイン』評が掲載されました。

本当は排外的憎悪や差別的暴力と深くかかわっていたはずの、行進や制服も、そうした深刻な社会的文脈から切り離され、ただ目の前の官能性に耽溺(たんでき)させられてゆく。つまりは真実の隠蔽。著者が糾弾したいのは、ここだ。
 ナチスの美学には、「感情を揺さぶる何か」がある。「官能性といっていい」。しかし、「この官能性は危ない官能性だ」。著者がたどりついたこのひとことは、審美的直感力に支えられているだけに、説得力をもつ。

鋭利なことばで、汲み取っていただきました。ありがとうございます。