社会新報にソルニット『説教したがる男たち』が紹介されています

社民党の機関紙「社会新報」(2018年12月5日号)で、R・ソルニット『説教したがる男たち』が紹介されています。

多くの女性が「あるある!」と叫びたくなるエピソードが満載。「君の話は価値がない、信用できない、男の言説こそ大事」というメッセージを、シャワーならぬ雨のように、自然現象のごとく浴びてきた私たち。女子は自信をなくし、女の意思は無視していいと男子は学んでいく。
(略)
ヴァージニア・ウルフや1970年代ウーマンリブ等々、女の価値と権利のための多様な表現が紹介され、#Metooに結実したと分かるフェミニズム入門書にもなっている。

ご紹介は、ライター・編集者で、旧優生保護法下の強制不妊手術をめぐる問題に取り組んでいる大橋由香子さん。ありがとうございました。

『図書新聞』に『吉田修一論』が紹介されました

三輪太郎さんに『吉田修一論』を紹介していただきました(2018年12月15日号)。
 私が唸ったのは、村上春樹・村上龍・吉田修一、三者の描写を比較するくだりだ。村上春樹は街を匿名化抽象化し、村上龍は街を固有化具体化するが、吉田修一は街を半ば現実化し半ば非現実化する、と酒井は分析する。そういえば、吉田は長崎を描きながらも歴史の記述を故意に落とす(近作『国宝』は例外)。その代わり、「通過点にすぎないような中途半端な土地」を作中に散りばめる。おかげで吉田の長崎は長崎でありながら長崎であることに縛られず、「どこか他の街でもありうる」透過性を高める。ついでにいえば、私自身の夢に反復再帰する街も、いたって平凡な路地である。無意識というものは、非凡よりも平凡を好むらしい。
 見かけのカジュアルさに反して、本書には思考を誘発する侮りがたい力がある。
ありがとうございました!

月刊『コロンブス』に『地域教育再生プロジェクト』が紹介されました。

渡部晶さんに『コロンブス』12月号にて『地域教育再生プロジェクト』の書評を書いていただきました。

放送大学叢書の一冊である本書は、放送大学客員教授である著者の大学院科目「コミュニティ教育論」を元に編集されている。そして「家庭と学校が、人間の共同生活の場としての『地域社会』とどのように関連しているかを、『地域教育』という用語を用いて明らかにしていきます。そうすることで、地域教育を学校教育の補助として位置付けるのではなく、家庭や学校での教育と同様に、子どもの成長にとって重要なものであることを示したいと思っています」という思いが込められている。
(中略)地域活性化の究極の源は、人である。それゆえに、著者が目指す「地域社会が本来もっていた『人間形成機能』を取り戻すことが、緊急の課題」という指摘はまったくその通りだと思う。明治以来の「学校」を中心に展開されてきた公教育の流れは、大きな転換点にあることを痛感した。

ありがとうございました!

永江朗さんにソルニット『説教したがる男たち』を取り上げていただきました

関西の街を楽しむ大人の雑誌「MEET Regional」2019年1月号の、永江朗さんのブックレビューコーナーで、R・ソルニット『説教したがる男たち』を取り上げていただきました。題して「フェミニズムは男の問題。」。

男はいつもこうである。女よりも自分のほうが賢くて何でも知っていると思い込んでいる。逆にいうなら、すべての女は自分よりも劣っている、と思い込んでいる。もちろんそんなことは間違いだと、理性ではわかっている(はずだ)。しかしときどきボロが出る。ソルニットが遭遇した金持ち男のように。
(略)
いや、これは女の問題ではなく男の問題なのだ。たとえば、痴漢もレイプも、ほんとうに注意すべきなのは、女ではなく男である。「暗い夜道に気をつけよう」は女に向けられるべきことばではない。正しくは、「男たちよ、暗い夜道を歩く女たちを不安にさせないよう、気をつけよう」なのだ。

ほかに次の3冊が紹介されています。小川たまか『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』、堀越英美『不道徳お母さん講座』、ジェシカ・ベネット『フェミニスト・ファイト・クラブ』、いずれもオススメです。ありがとうございます。

本谷有希子さんと武田砂鉄さんの「本にまつわる四方山話」で『説教したがる男たち』をご紹介いただきました

「CREA」2018年12月号のカルチャーコーナー「本にまつわる四方山話」は本谷有希子さんと武田砂鉄さんの対談形式。レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』を取り上げていただいています。

武田 この世の主導権が、説明/説教したがるオッサンたちに握られている苛立ち。言葉を駆使して社会をガリガリ削っていく。[ソルニットのように]こうしてズバズバと適確に攻撃する姿勢に憧れています。
本谷 その攻撃力は私もほしい。

「とても実用的な本だと思います」と武田さんは紹介してくださいました。ありがとうございます。新刊『静かに、ねえ、静かに』に添える、本谷さんのオススメ本は『フラナリ―・オコナー全短編』。武田さんの新刊『日本の気配』とともに語る全篇は誌面でどうぞ。

清田隆之さんに『説教したがる男たち』を書評していただいています

発売中の「すばる」(2018年12月号)で、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表、『大学1年生の歩き方』の著者のおひとり、清田隆之さんにレベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』を評していただきました。題して、「「男をひと括りにするな!」から脱却するために」。

説教のところに「説明」や「解説」という言葉が代入されたらどうだろうか。(略)得意気な説明、独善的な解説、上から目線のアドバイス……。過去にやらかしたシーンの数々が走馬灯のようによみがえり、私は今、背筋に薄ら寒いものを感じている。
(略)
ソルニットは本書で〈信じてもらうということは、基本的なサバイバル・ツールだ〉と書いている。事実を述べても信じてもらえない世界は想像するに地獄だ。女性たちがそんな日常を生き、自分の中にも息づく「説教したがる男たち」がその一因になっているとしたら……これは男性たちが当事者として向き合うべき問題であるはずだ。

ありがとうございます!


この「すばる」2018年12月号では、モブ・ノリオさんのエッセイ「渡部直己はただ一匹か数千万匹か?」のなかでも、本書から次の箇所が引用されています。
ある有名大学でセクシャル・ハラスメント講習を担当する友人によると、キャンパス内のビジネススクールでプレゼンテーションをしたとき、年嵩の男性教授がこう聞いてきたという。「なぜたったひとりの女の証言で調査をはじめなきゃならないんだ?」彼女は似たような経験を何度もしているし、学生から職員、教員、研究者までさまざまな女性から、自分より地位の高い加害者に対して不利な証言をするのがいかに難しいか聞かされている。
多くの方に本書を手に取っていただければと思います。

『週刊女性』に『BL古典セレクション1 竹取物語 伊勢物語』が紹介されました

南陀楼綾繁さんに『BL古典セレクション1 竹取物語 伊勢物語』を紹介していただきました(2018年11月27日号)。
『BL古典セレクション』は、日本の古典をBL(ボーイズラブ)として訳しなおすという意表をつく企画だ。その第一弾『竹取物語・伊勢物語』を訳すのは、歌人で小説家の雪舟えま。男性カップルの姿を描いた『緑と楯』シリーズを書き継いできた彼女は、この2つの古典の登場人物を全員男にした。だから、竹取物語のかぐや姫は「かぐや彦」となり、伊勢物語のプレーボーイは男たちに愛をささやく。一見キワモノっぽく見えるが、この仕掛けによって嫉妬や思わせぶり、寝取られなど、いつの時代にも共通する恋のかたちを感じとることができる。
ありがとうございました!

『デーリー東北』に『もう一人の吾行くごとし秋の風 村次郎選詩集』が取り上げられました

『デーリー東北』に八戸出身の詩人村次郎に関するイベントの様子が紹介され、『もう一人の吾行くごとし秋の風 村次郎選詩集』が取り上げられました(11月16日)。
八戸市中心街で10、11の両日、同市出身の詩人村次郎(1916〜97年、本名石田實)に関するイベントが相次いで開かれた。同士の有志で作る「村次郎の会」(上條勝芳代表)と八戸ブックセンターが協力し合い、朗読の集いとトークイベントを実施。会場には多くの市民が訪れ、郷土が生んだ偉大な詩人の世界に浸った。
ありがとうございました!

『ダ・ヴィンチ』に『どこでもない場所』の書評が掲載されました

高橋久美子さんに『どこでもない場所』を紹介していただきました(2018年12月号)。
私も旅が好きなので、キューバでのトラブルを描いた「革命の夜」や、香川のホテルで出会った「おばあさんのバイキング」が特に好きだった。これらの作品とは対照的に、若き日の葛藤が描かれた「変圧器」や「また深夜にこの繁華街で」は高校時代の私にも読ませたいミゾオチの熱くなる作品。<なりたかった自分になれないまま生きていく。それが生きていくということではないだろうか。>とぼけたような旅にいつの間にか気づきと哲学が生み出されていく。どの話もまるで映画を観るように情景が浮かび、私たちをどこでもない場所に誘ってくれる。
ありがとうございました!

『ダ・ヴィンチ』に『BL古典セレクション① 竹取物語 伊勢物語』が紹介されました

『ダ・ヴィンチ』の「注目の新刊情報」にて『BL古典セレクション① 竹取物語 伊勢物語』が紹介されました
(2018年12月号)。
日本の古典文学を現代語訳、しかも登場人物の性格を換えBL小説として蘇らせた「BL古典セレクション」。第一弾は『竹取物語』と『伊勢物語』。竹から生まれた絶世の美少年・かぐや彦、稀代のプレイボーイ歌人・在原業平の物語は古典入門としても最適。
ありがとうございました!