小説トリッパーで『評伝プレヴェール』が紹介されました

 発売中の「小説トリッパー」2011年冬号、永江朗さんの連載エッセイで、柏倉康夫『思い出しておくれ、幸せだった日々を 評伝ジャック・プレヴェール』が紹介されています。



「いま読みたい自伝と評伝10冊」。
 スティーブ・ジョブズ自伝、キース・リチャーズ自伝、野上彌生子評伝などに加え、長谷川郁夫『堀口大學 詩は一生の長い道』を紹介、堀口大學の父・九萬一の評伝『敗れし國の秋のはて』に触れ、新刊の『思い出しておくれ、幸せだった日々を 評伝ジャック・プレヴェール』を紹介しています。

 ジャック・プレヴェールもまた、堀口大學と同じくライト・ヴァース(軽い詩)の人。このプレヴェール伝を読むと、二十世紀前半のパリがどんな風だったのかが伝わってくる。プレヴェールの近くにいたダダやシュルレアリスムの芸術家たちの名前もたくさん出てくる。



 1900年に生まれ、2度の大戦を経験したプレヴェールの時代には、文学と政治の距離がずっと近く、ファシズムと反ファシズム、東と西とで深い亀裂のあった時代に、平易なことばの「軽い」詩を書くということはどういうことだったのか。本書を繙いていただければと思います(T)