永江朗さんの書評『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』が掲載されました
産經新聞2013年5月19日の読書面に、永江朗さんによる石橋正孝著『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』の書評が掲載されました。
本は著者が書いたもの、と私たちは思っている。しかし実際には何らかのかたちで編集者が関わっている。ある意味、書物とは著者と編集者による共同制作物といえなくもない。まさしく、本書によって描き出されるヴェルヌとエッツェルのやりとりは、出版が産業として成立してゆく過程で〈著者〉の周辺に起こった無数のドラマの一幕であり、グーテンベルク以来の、といわれる曲がり角に立っている現在の出版が、いかなる経緯で成立したのかを裏面から語っているともいえます。 ご紹介ありがとうございました! |