『変化する地球環境』、気象学会「天気」に書評が掲載されました

日本気象学会の「天気」2014年6月号に、木村龍治『変化する地球環境』の書評が掲載されました。評者は立正大学教授で降水に関する研究などが専門の気象学者・吉﨑正憲さんです。
これまで出版された本はそれぞれ斬新な内容であったが、本書はさらにユニークさを増幅させたような印象を与える。(略)
著者は、音楽・映画・美術・小説等、実に幅広い学識を持っている。そうした素養と最新の情報をもとに独特の切り口で各章へいざなっている。素人が読んでも楽しい本であるし、専門家が読んでも十分要求に応える内容である。

これまで筆者は海面気圧が極でも赤道でも1気圧であるのは当たり前と思っていた。それに対して、著者はその要因となるのはまずは地表面がジオイドであることだと指摘したのである。このように著者の見方は意表を突くものであり、実に奥が深い。
(略)そこ[帯]には、“地球がもし立方体だったら天気はどうなる?”とあった。そのような問題意識を今まで持ったことがなかった筆者には、そのフレーズには大いに驚かされた。もちろん実際の地球はそのような形をしていないが、大気・海洋の概念を常識にとらわれず新たな視点から眺めることが必要だと筆者は主張していると思われる。こうした試みは読者にとって貴重な思考実験であるし、研究者にとっても頭を柔軟にするために必要な訓練である。
著者がこのような発想を持ちうるのは、科学を心から楽しむ自由人であるからだろう。筆者とは異なる発想を持つ著者には、これからも大気・海洋を素材にいろいろな夢を見せてもらいたいと思っている。

ご紹介ありがとうございました。ジオイドや立方体地球をはじめ、縦書きのわかりやすい説明で、大気を中心とする多様な地球環境の基礎を説明しています。