『人物史の手法』の書評が掲載されました

考古学者で国立歴史民俗博物館教授の松木武彦さんによる、五味文彦『人物史の手法』の書評が掲載されました。読売新聞2015年1月25日の読書面です。

人物史もまた歴史の一部だ。その時代の社会や生活、ものの考え方といった歴史の総体ごとすくいあげて見つめなければ、人物の本当の姿は見えてこない。考古学者が、古墳の中で位置関係を丹念に観察・記録・理解して埴輪を掘り出さなければ、その意味が見つけ出せないのと同じことだ。
一見しかつめらしいそんな仕事の、いかに魅力的なことか。『日本霊異記』の記事内容や配列の分析から、編者である薬師寺僧景戒の出自やキャリアを明かしていくくだりなどは白眉だ。こうして再現された人物の姿から、逆にその時代像までもがいきいきと浮かび上がってくるのである。

ご紹介ありがとうございました!