永江朗さんによる『工作舎物語』書評が掲載されました。

東京新聞2015年1月25日の読書面に、永江朗さんによる『工作舎物語 眠りたくなかった時代』の書評が掲載されました。

一九七〇年代から八〇年代にかけて、『遊』という雑誌があった。さまざまな知識を高校や大学とはまったく別のかたちで与えてくれる雑誌だった。
(略)
工作舎の出版物の特徴は、そのすぐれたデザインにある。それもたんに造本が美しいというだけでなく、文章など内容とデザインが一体化しているのだ。初期の『遊』をデザインした杉浦康平の影響が大きい。工作舎には杉浦と松岡[正剛]に憧れた若者が集まり、やがて巣立っていく。
誰もがろくに眠らず、風呂にも入らず、仕事を続けた。給料はわずかだった。それでも若者たちは熱に浮かされるように編集しデザインした。まるでお祭りのような日々だった。
戸田ツトム、工藤強勝、松田行正、羽良多平吉、祖父江慎といった、本書で証言する工作舎出身のデザイナーたちの名前は、そのまま日本の現代装丁史といいたくなるほどだ。

ご紹介ありがとうございました!

1月29日、刊行記念イベントが開催されます