「今こそ 大西巨人」朝日新聞文化・文芸面

朝日新聞文化面に「今こそ 大西巨人」と題する記事が掲載されています(2015年7月6日)。

強大な権力を統べる現実世界は、流れができれば止め難い。無力に絶望するが、諦めている自分もまた許せない――。そんな人を待つ作品群がある。大西巨人の全小説、そのどの一作でも効くはずだ。
(中略)
大西作品には、英独仏語の原典や、漢文、古文からも自在に引用される。ただ、作品に出るのは知識人ばかりではない。たとえば『神聖喜劇』では、凶暴な大前田軍曹ら、登場人物は多彩。共同研究[二松学舎大学山口直孝教授らによる]に参加する橋本あゆみさん(早稲田大院博士博士課程)は、「東堂は抜群に頭がいいのに天然ボケだし、憎まれ役のうざキャラも出てくる。そこはライトノベルみたい」と笑う。
現首相は、ポツダム宣言を「つまびらかに読んでいない」のに、戦後レジームからの脱却を説く。そんな反論理・反知性主義と戦う作品でもある。込み入った論理も、登場人物の執拗な思考と濃密な言語で、中毒的に読ませる。

「もっと学ぶ」として、『日本人論争 大西巨人回想』が紹介されています。

下記、朝日新聞HPで記事の全文をお読みいただけます。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11843693.html