東京新聞に『宮沢賢治 氾濫する生命』の書評が掲載されました
東京新聞(2015年9月13日付)の読書面に、鈴木貞美『宮沢賢治 氾濫する生命』が取り上げられています。(下記、一部抜粋)
たとえば賢治の代名詞でもある修羅、これは彼の自己矛盾に満ちたセルフ・イメージである。そこには六道の世界観が反映しているが、この修羅が詩「小岩井農場」ではジュラ紀や白亜紀の大森林を跋扈する爬虫類に変貌する。と思えば、一羽の鳥となって、爽やかな四月の空を飛んでいたりする。賢治ワールドでは、鳥はいつでも天上的な救済のイメージなのである。 評者は吉田文憲さん(詩人・賢治研究家)です。ありがとうございます。 芦澤泰偉さんによる装幀も、生命力を感じさせる素晴らしい造本です。ぜひお手にとってご覧ください。 |