アエラ2015年9月21日号に『世界史の中の日本国憲法』書評が掲載されています

「AERA」2015年9月21日号に『世界史の中の日本国憲法』の書評が掲載されています。

佐藤幸治といえば、京大憲法学の重鎮、日本を代表する憲法理論化だが、いわゆる護憲運動とは一定の距離を置いている一定の距離をおいて、政府の審議会に名を連ねることも多く、失礼を承知であえて言うなら、どちらかというと「政府寄り」の印象もある憲法学者だ。
その佐藤が、反安倍政権の立場を明確にする「立憲デモクラシーの会」に招かれて、シンポジウム「立憲主義の危機」の基調講演を行ったというニュースは、「ついにあの砂糖浩司まで立ち上がったか」と思わせ、衝撃的だった。
本書は、その講演の原稿を基にしている。立憲主義ならびに日本国憲法の歴史を確認しつつ、その根幹部分、「土台」を保持することの意義を、法律家としてストイックに説いて感動的。決して、党派的な物言いではなく、政治に対する法的統制が歴史から得た知的統制だとして。その安定的持続を静かに求める。この確固たる要請は、本来「保守」の人にこそ響く内容だろう。

おすすめしてくださったのは、リブロの野上由人さんです。ありがとうございます。