読売新聞短歌時評で『桜前線開架宣言』をとり上げていただいています

2016年1月25日の読売新聞夕刊、短歌時評のコーナーで、歌人の梅内美華子さんに山田航編著『桜前線開架宣言』をとりあげていただきました。

山田の解説が明快で冴えている。井上の「お帰り」の口調には異族に呼びかけるファンタジーや漫画の世界の少女に通うものがある。吉田の頽廃美は現代思想やアンダーグラウンドなどを背景に試行したもの、岡野は「『僕の存在』を叫びたいではなく」、「『場の詩型』としての短歌を志向」などの指摘は作品の理解を助ける。歌歴や結社を超えたところから短歌の魅力を発信するこの一冊が何かを変えそうな熱量を予感させる。
[「その森はきまぐれだから気にせずに愛されている島にお帰り」井上法子/「ドライヤに髪焦しつつぼくの体臭(にほひ)ときみの匂ひが似通ひはじむ」吉田隼人/「白というよりもホワイト的な身のイカの握りが廻っています」岡野大嗣]

ご紹介ありがとうございます!
「すぐれたナビゲーターによって新たな道を案内される」2冊として、あわせて花山多佳子著『森岡貞香の秀歌』(砂子屋書房)が紹介されています。