『トランプ現象とアメリカ保守思想』、言論プラットフォーム・アゴラで書評掲載

共和党党大会も終わり、正式に大統領候補として指名されたトランプ。11月上旬の一般投票に向けて、〈トランプ大統領〉が現実のものとなる可能性が、また一歩大きくなりました。この〈トランプ現象〉は、ポピュリストによる表面的な騒ぎとみるべきではありません。
トランプ現象が保守思想史においていかなる背景があるのか、深く探ってゆく1冊、会田弘継著『トランプ現象とアメリカ保守思想』の書評が、言論プラットフォーム・アゴラに掲載されました。評者はアゴラ研究所所長の池田信夫さん、題して「危険なピエロ」(2016年8月2日)。
ドナルド・トランプが共和党の大統領候補に指名され、民主党のヒラリー・クリントンと支持率では互角だ。これは都知事選でいえば在特会の桜井誠が小池百合子氏とトップを争うようなもので、日本人には信じがたい。本書はその原因を解明したとはいえないが、そのさまざまな背景をさぐっている。
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今のところトランプは愚かなピエロにすぎないが、ヒトラーも最初はそうだった。「アメリカ・ファースト」というトランプに拍手する白人に「世界に冠たるドイツ」を賞賛したのと同じ大衆心理が広がっているとすれば、世界にとって危険な兆候である。
トランプをめぐってさまざまな分裂や駆け引きが伝えられる、アメリカの保守派とはどんな世界なのか。トランプが勝ち進んでしまうことが、いかなる意味をもつのか。真剣に考えるための本書を、ぜひ多くの方に手に取っていただければと思います。