神奈川新聞読書欄に『〆切本』が紹介されました。

神奈川新聞(2016年9月25日付)の読書欄に、『〆切本』の紹介コラムを書いていただきました。

締切めぐる作家たちの戦い
記者の「作家名刺ホルダー」に、取材した多くの作家の名刺を収めている。異色は鎌倉に住んだ胡桃沢耕史。右肩に「稿料格安 締切厳守」とある。「〆切本」を読んで、数十年も前の氏の笑顔を思い出した。
(中略)
遅筆といえば井上ひさしだが、向田邦子も負けていない。山口瞳によれば、向田は「締切日を過ぎてから書き出すというのだから恐れ入ってしまう。」新人時代からそうだとは、確かに恐れ入る。
胡桃沢は直木賞受賞まで長年、苦労した。原稿を持ち込んでは、冷たくあしらわれた。だから「持ち込み三十年時代の恐怖症は抜けず、必ず二日前には(原稿を入れる)。編集者に心配かけるなんて大胆なことはとてもできない」。
「締切厳守」の背景には、苦節の時代があったのだ。


筆者は、神奈川新聞記者の服部宏さん。ありがとうございます! 
「〆切厳守派」の胡桃沢耕史先生の名エッセイも収録されている『〆切本』は、好評発売中です。