円城塔さんによる『ウォークス 歩くことの精神史』書評掲載!

朝日新聞、2017年9月3日の読書面に、作家の円城塔さんによる、R・ソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』評が掲載されました。

この本を読んでいる間、ふだん乗るバスをやめて徒歩にしてみた。ほんの二十分ほどの道にすぎない。
歩くことで気分はかわると、なんとなく経験的にしってはいる。こうして書く文章の調子などもかわったりする。
そこからさらに一歩すすめて、歩くことではじめてわかることがある、とするのが本書の立場だ。
歩くことはめんどうであり、歩き続けることはむずかしい。
(略)
著者は、「歩きまわる」ことを「指標生物」のようにつかえるのではないかという。社会の健全さをみるには、「歩きまわっている」人の数をみるとよい。歩くことはさまざまな制限を受けているから。
歩いてみると、本書から受ける印象はかわるだろうか。わたしはかわった。

歩行のリズムに揺られるような、心地よい文章。ご紹介ありがとうございました!