ブレイディみかこさんに『説教したがる男たち』を書評していただきました

発売中の「週刊エコノミスト」2018年10月23日号で、英国在住のブレイディみかこさんに、R・ソルニット『説教したがる男たち』を取り上げていただいています。

フェミニズムとなると、女性の社会進出の問題や機会の不平等に焦点が当てられることが多いが、レイプや暴力とそれらはつながっている。「個人的なことは政治的なこと」はフェミニズムのスローガンだったのに、いつしかレイプは「被害者に隙があった」「本人が悪い」と個人の問題にされ、大学のキャンパスで起きるレイプ事件と女性議員の数が少ないことのリンクを語るのが困難な時代になった。新自由主義の自己責任論が女性の問題にまで侵入してしまったようだ。
偉そうに女性に説教をする一男性のエピソードから、国際通貨基金の政策、デヴィッド・グレーバーの革命論にまで議論を広げる知性の万華鏡のような本書は、再びフェミニズムのミクロとマクロをつないでいる。

リレー連載の「読書日記」、今号のタイトルは「ミクロでもマクロでもフェミニズムは闘う」。『説教したがる男たち』と、サラ・ワイズ『塗りつぶされた町 ヴィクトリア期英国のスラムに生きる』を取り上げています。ありがとうございました。