『淳ちゃん先生のこと』、校條剛さんの書評が掲載されています

「週刊朝日」2019年3月29日号に、校條剛さんによる重金敦之『淳ちゃん先生のこと』の書評が掲載されています。
「小説新潮」の編集長を長く務めた編集者で『ザ・流行作家』などの著作がある校條さんは、本書は一代の人気作家渡辺淳一の「伝記部分」と、ほぼ作家生活の全生涯にわたって編集者として伴走した著者の「編集者論部分」とで構成されていると紹介しています。
確かに私のような出版社の編集者とは何かが違う。(中略)私は毎年の正月号にエッセイ原稿を貰うだけの担当者であった。(中略)重金氏は、そういう[ときに自分も書く立場として勘違いする]週刊誌記者からするとはるかに出版社の文芸編集者に近く、作家に寄り添って仕事をしてきたことはこの本が証明している。氏のような存在が今後再び現れるとは思えない。まさに「接滅危惧種」である。
(中略)
本書は、自分一人の編集者の物語ではない。帯に〈渡辺淳一と編集者の物語〉とあるように、「やぶの会」に参集した他社の編集者たちの人生もときに語られ、終章は以下のように締めくくられる。〈もし渡辺淳一の知遇を得なかったら、私の人生はもう少し違った道を歩んだようである。〉と。人生は多分そのように出来ている。
ありがとうございます。