佐川光晴『静かな夜』書評掲載

 佐川光晴『静かな夜』の書評が、4月28日の神奈川新聞に掲載されました。評者は文芸評論家の榎本正樹さん。

 人は関係なくしては生きていけない。関係とは相互補完的なものである。一方的に助けていたと思い込んでいたが、実は関係によって助けられていた。
 負のスパイラル的状況の中で、もがき苦しむ主人公が、それらを救いへと昇華させていく。そこでわたしたちは気づく。作者が愛をもって主人公を見つめ、描いていることを。

 北大恵迪寮での経験を描いた「二月」「八月」についても、「1980年代の青春群像を鮮やかに照らしている」と評していただきました。ありがとうございました。