詩の月評欄に『海に降る雨』が取り上げられています

10月4日付毎日新聞の夕刊文化面「ことばの周辺」に、管啓次郎詩集『海に降る雨 Agend’Ars3』が取り上げられています。

東日本大震災の衝撃を作品の奥深い場所で受け止めていると感じさせる詩集が今、少なくとも二つ、目の前にある。管啓次郎さんの『海に降る雨』と城戸朱理さんの『漂流物』だ。

途中、「どうしても海岸に引き戻される」とはじまる作品を引いています(詩編XXXVI)。

そのうちはるか左手で白い煙が上がる
誰も「あれは何?」とは問わない、答えをすでに知っているので
恐れを知らないぼくらはそれでもぽろぽろと泣く
何が悲しいとも知らず、何に怒るともなく
この海の魚のために、この空の鳥のために

朗読劇「銀河鉄道の夜」など、さまざまな舞台での朗読をつづけている管啓次郎さん。詩作品も、声をとおして聴くと、目で追うのとは違うイメージの広がり、ことばのつながりがみえてきます。ぜひ機会がありましたら、管啓次郎さんの朗読の舞台へも足をお運びいただければとおもいます。(T)