「みすず」読書アンケート特集号

「みすず」の1月2月合併号は、毎年読書アンケート特集号となっています。本年はつぎの2点が掲載されていました。

先頃残念ながらお亡くなりになった建築史の鈴木博之さんに、槇文彦『漂うモダニズム』を取り上げていただきました。
丹下健三の弟子であり、後継者のひとりである槇文彦の建築論をまとめたものである。あまり建築論を語る存在ではないものの、ここに集められた文章には、近代建築に対する中庸を得た指摘が多く見られる。彼は2020年の東京五輪招致のための新国立競技場建設に対して猛烈な反対論を展開しているが、都市のルールを守った開発こそ大切であるという立場は、一貫していることが理解される。

作家で出版文化に関する著作も数多い永江朗さんには、石橋正孝『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』を取り上げていただきました。
編集者、いや出版関係者必読。ジュール・ヴェルヌと彼の編集者ピエール=ジュール・エッツェルの関係を探りつつ、本づくりのシステム化とビジネス化のはじまりを描く。

ご紹介ありがとうございました。