波戸岡景太『オープンスペース・アメリカ 荒野から始まる環境表象文化論

はとおか・けいた 1977年生まれ。アメリカ文学者、明治大学講師。ネヴァダ大学リノ校客員研究員を経て現職。

268頁

「アメリカの広大な土地スペースは、どこまでもアメリカ人にならねば、という強迫観念の物語の舞台だ」片岡義男氏
アメリカの西部。フロンティアの地であり、核実験が行われ、大統領を生みつづける不可解な土地。しかしじつはそこから数々の傑作が生まれてきた。トマス・ピンチョン、タランティーノから、『バグダッド・カフェ』、爆弾魔ユマボマーまで。フィールドワークをもとに浮かび上がらせる、進取的で排他的、民主的で高圧的な「アメリカ」に挑む、新しい文化論。

ISBN978-4-903500-20-1 C0090

定価:1890円(本体1800円+税)

[目次]

はじめに オープンスペースへようこそ


ゴーストタウンのある風景

 1 若い町、ゴーストタウン

 2 引き波のあとで

 3 ポストウェスタンが始まる 『路上』ほか

 4 ポストビートの憂鬱 『V.』

 5 ビュートフルな眺め 『アメリカ、家族のいる風景』

 6 カウボーイと大統領

 7 荒野の核実験場


オープンスペースの想像力

 1 ゴーストタウンのT型フォード

 2 タランティーノの荒野 『デス・プルーフ』

 3 写真の中の荒野 『パリ、テキサス』

 4 西のまじない 『バグダッド・カフェ』

 5 ベストウェスタンへようこそ

 6 車の惑星 『カーズ』

 7 廃坑の美女 『ドッグヴィル』

 8 トゥーソンのとげ 『アメリカ-非道の大陸』

 9 親指Sの冒険 『カウガール・ブルース』

 10 ユナボマーとモンキーレンチ・ギャング

 11 ピンチョンのラッダイト

 12 フロンティアの消滅、断絶の悪夢 『アゲインスト・ザ・デイ」


荒野のエコクリティシズム

 1 ネヴァダ大学リノ校

 2 二〇〇五年、冬、アラスカ

 3 ドードー鳥と七面鳥 『重力の虹』

 4 二〇〇五年、初夏、オレゴン

 5 森の写真家、ダリウス・キンゼイ

 6 二〇〇七年、初夏、サウスカロライナ

 7 カトリーナとディザスターフィルム

 8 嵐のあとのゴミの山

 9 書くことのアクティヴィズム

 10 ゴミと嵐とアニメーション

 11 二〇〇八年、晩秋、武漢 『リテラリィ・ネヴァダ』


 あとがき



装幀 清岡秀哉

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