石橋正孝『大西巨人 闘争する秘密』

いしばし・まさたか=1974年生まれ。日本学術振興会特別研究員。ジュール・ヴェルヌ研究に従事、日本ジュール・ヴェルヌ研究会の会長を務めるとともに、大西巨人を中心とする現代日本文学も論考の対象にしている。

224頁 新書判

戦後文学の金字塔『神聖喜劇』。あまりの長さ、そして和漢洋の古典からの膨大な引用、さらに時系列が複雑に絡む作品は、それゆえに読者をとりこにしてきた。近年は漫画化がされ、また作家のドキュメンタリーが放映されるなど、にわかに大西巨人への注目が高まっている。本書は、作家の全貌を論じた、初めてというべき本格的な「大西巨人]論。「遅筆」や「秘密」という思いがけないキーワードからそのその創作に迫り、半世紀を超える執筆活動の源泉、いまなお創作に意欲的な作家の原風景に迫る。巻末には、著者による大西巨人本人へのインタビューを収録。

ISBN978-4-903500-24-9 C0090

定価:1050円(本体1000円+税)

装幀 清岡秀哉

[目次]


      はじめにー方法としての遅筆

第一部 初期(一九四六ー一九八〇)

  第一章 「走る男」あるいは〈孤独の軌道〉

   第二章 『神聖喜劇』あるいは〈原風景〉との対話

第二部 中期(一九八〇—二〇〇四)

  第三章 『三位一体の神話』あるいは〈秘密〉の絶対的外在性

  第四章 『深淵』あるいは〈死〉の生成

    晩期(二〇〇四— )—結びに代えて


  大西巨人インタヴュー—歴史の追究、歴史の偽造


  あとがき 書誌



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