香山壽夫『建築を愛する人の十二章』 

放送大学叢書009

ISBN978-4-903500-26-3 C0352

定価:1524円(本体1600円+税)

220頁

美しい都市も、美しい自然も、建築と共にある。

そして人生も自分も、建築から広がる。

「彩の国さいたま芸術劇場」等、環境と調和した建築群で知られる建築家が、

建築を見る楽しみ、作る喜びを、詩情あふれる文で伝える。

こうやま・ひさお=建築家。東京大学名誉教授、聖学院大学教授。香山壽夫建築研究所所長。主な作品に「彩の国さいたま芸術劇場」「東京大学工学部1号館増建築」等。主な受賞に日本建築学会賞、村野藤吾建築賞、アメリカ劇場技術協会賞、日本芸術院賞等。

[目次]

第一章  建築はいつも私達と共にある
第二章  空間は私を包む
第三章  大地に根ざして立つ
第四章  大空の下に立つ
第五章  門は招き、あるいは拒む
第六章  窓は建築の目
第七章  空間には中心がある
第八章  支える柱
第九章  囲む壁
第十章  空間をつくる光
第十一章 自然と人工
第十二章 建築を見る楽しさ、作る喜び
私の作品
あとがき

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支えるものは、必ず他の何かによって支えられている。

このことが、柱の美しさを生み出す根底にある。

支え、そして同時に支えられる、

このことは、私達の生きている物理的世界の秩序であり、また同時に、人間社会の秩序である。

私達の秩序感覚は、この仕組み、あるいは秩序によってつくられている。

従って、私達の美的な判断は、支え、支えられるかたちに、

鋭敏に反応するのである。(「第八章 支える柱」より)