建築中の紀伊国屋を背にすると、青山通りをはさんで小路がある。その途中、ビルの二階に「カフェ・レジェ・グルニエ」。
漆喰の壁と、天井に木の梁。テーブルは、年季が入りすぎて、角が丸くなっている。小部屋のようなスペースが二つ、カウンター一つ。小さくジャズやボサノバが流れる。暗いが、それゆえ窓から差し込む光にゆらぎのようなものを感じ、自分がフェルメールのモデルにでもなったかのような、とてもいい気分となる。
妄想は、人それぞれ。
ここの客は、なぜか、みんな小声。ばか笑いしている人はいない。 空間というのは、おそろしい力をもつものだ。