[目次]
まえがき
Ⅰ 形象をめぐって
砂漠論
作家の肖像を読む
心と身体のディコトミー
Ⅱ おりおりの古典
それぞれのプルースト
共和国の視点/唯物論の美——『パリの胃袋』『ボヌール・デ・ダム百貨店』を読む
マリアとマリアンヌ——宗教社会学としての『ルルド』
『ロリータ』の〈フロベール的イントネーション〉について
Ⅲ 書物への友愛
小説という夢幻の島——松浦寿輝『半島』
濃密な言葉に浸されて美の残像が輝く——石井洋二郎『美の思索 生きられた時空への旅』
文学と美術の親密な語らいを夢見て——三浦篤『近代芸術家の表象 マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画』
作家の耳と手——吉田城『小説の深層をめぐる旅 プルーストと芥川龍之介』
〈言葉〉と連れだって広大な地球を漂流しよう——管啓次郎『オムニフォン “世界の響き”の詩学』
サイードという名の苛立ち——エドワード・W・サイード『オリエンタリズム』『遠い場所の記憶 自伝』
ピエール・ノラと〈現在時〉の歴史学——ピエール・ノラ『記憶の場 フランス国民意識の文化=社会史』
〈危機〉を語らぬために——二宮宏之『マルク・ブロックを読む』、マルセル・プルースト『失われた時を求めて』鈴木道彦訳
〈人種論〉と西欧世界——マルク・ブロック『奇妙な敗北 1940年の証言』、レオン・ポリアコフ『反ユダヤ主義の歴史』
世界史の開かれた展望のもとに——羽田正『イスラーム世界の創造』
Ⅳ 翻訳の余白に
貴婦人が砂漠に憧れるとき——バルザック『ランジェ公爵夫人』論
紺碧の地中海にて
灼熱の砂漠と文明のヨーロッパ
「バルザックは正統王朝派、カトリック、貴族主義者です」
コケットリー
雅なるものと闇の力
罪の告解
素足の誘惑
聖女テレサ
エピローグーー手紙
後記
人名索引